『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

2018-01-01から1年間の記事一覧

2018年にやりとげたこと

・梶村秀樹著作群の電子化 約700KB分 ・抜粋資料pdfの作成 ・SYの供述書の電子化(途中まで)・ブログ記事の移送 反省点 ・メモを書きすぎた。

「黒子のバスケ」事件は「日本人」「非日本人」というワクぐみの動揺を示している(簡略版)。

「日本人」という概念は、だれもが頭の中にもっているが、完全な定義は不可能な、奇妙な概念である。 まず一ついえるのは、それが(想像上の)血統主義とイコールには決してならない、ということである。ここから、非常に奇妙な結論が出てくる。たとえば、血…

ナチスドイツが、たとえば「レイプオブワルシャワ」をおこさなかったのはなぜか?

ナチスドイツがヨーロッパ各地を占領したことは有名である。悪名高い「アウシュビッツ」も、ポーランドの「オシフィエンチムAuschwitz(市)」のドイツ語読みである。ちなみに、オシフィエンチムはワルシャワよりずっと南、隣国スロバキアと近い。 さて、ナ…

「西郷隆盛 人を相手にせず、天を相手とせよ」(2018年)の参考文献リスト

主要参考文献 西郷隆盛(原則として刊行年順) 『大西郷全集』第一~三巻(平凡社、一九二六~二七年) *本書以前に刊行されたものに比べ、収載された書簡や詩文の量がはるかに多く、西郷研究を大きく進展させた史料集である。 渡辺盛衛編『大西郷書翰大成…

「西郷隆盛 人を相手にせず、天を相手とせよ」(2018年、家近良樹、ミネルヴァ書房)

目次 はしがき 序章 西郷とはいかなる人物か(001) 1 日本史上でも有数の人気者(001) 圧倒的な人気 敬天愛人 2 西郷隆盛という個性(002) 落差の大きい人生 立派な風貌 謹言・実直・生真面目 激しい好悪の情 西郷固有の特性 死の壁を乗り越える 3 本…

本郷和人氏の精神的荒廃について   副題「おはぎとオレンジジュース」

「いってみよー、どこまでセコイ大口を叩けるか!」という、見る者をなめきったバラエティー番組のふざけた企画であれば、と思った。 歴史学者兼”売れっ子の書き手”、本郷和人氏の以下の記事である。www.sankei.com早川タダノリ氏のツイートで知ったのだが、…

「S・Y」の供述書(原文P004~P082)

・以下は撫順戦犯収容所に収容されていた戦犯「S・Y」の自筆供述書の原文P004~016の一部である。 ・「S・Y」は1890年生まれ、最終学歴は1911年の陸軍士官学校卒業(第23期)もしくは1918年の憲兵練習所卒業、最終経歴は1945年の「満洲国」憲兵訓練処長であ…

『忘却のための「和解」』(2016年、鄭栄桓、世織書房)への発展的コメントーー公娼制度と「法の抜け穴」としての植民地の存在

http://seorishobo.com/%E5%88%8A%E8%A1%8C%E6%9B%B8%E7%B1%8D/2016-2/%E5%BF%98%E5%8D%B4%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%92%8C%E8%A7%A3%E3%80%8D/目次 1 『帝国の慰安婦』、何が問題か2 日本軍「慰安婦」制度と日本の責任3 歪められ…

「従軍慰安婦・内鮮結婚―性の侵略・戦後責任を考える」(1992年、鈴木裕子、未来社)

○目次 I 性侵略・大陸花嫁・従軍慰安婦 1 日本の「近代化」と性侵略(009) 女にとっての日本近代史(009)/公娼制と家制度――女性の自由への抑圧装置(010)/海外膨張・大陸侵略の具に供された女性の“性”(012)/「人民の移住と娼婦の出稼」(012)/台…

「フェミニズムと戦争:婦人運動家の戦争協力」(1997年、鈴木裕子、マルジュ社)

○目次はじめに 003序章 総動員体制と婦人団体 11第1章 中央協力会議女性代表にみる「翼賛」 023 1 女性と中央協力会議 025 2 「女性代表」一覧 033 3 “早の根”女性翼賛のにない手――大日本婦人会背景の女性代表 040 第2章 高良とみと羽仁説子の場合 045 …

「戦争責任とジェンダー:「自由主義史観」と日本軍「慰安婦」問題」(1997年、鈴木裕子、未来社)

○目次戦争責任とジェンダー序章 性と侵略―『福岡日日新聞』『門司新報』にみる「からゆき像」 007第1章 「自由主義史観」批判 039 「慰安婦」の「強制」とは何か 041 今、耳傾けて記憶に刻むとき――「従軍慰安婦」削除派のトリック 054 「自由主義史観」は時…

「個の確立」について

(都合上[書評]タグをつけました) きのうは憲法記念日であった。それにちなんで、すこし文章を書きたいと思う。このブログは基本的に資料紹介を目的としているため、書くのはあまり気が進まないのだが、今から書きたいと思うことは、ほかのたくさんのすぐれ…

「関釜裁判ニュース」より戦争被害当事者の活動年表

以下、元「慰安婦」および、元挺身隊隊員当人の活動を年表化した。これからどしどし更新する予定である。 1993年04月17日:河順女氏・朴頭理氏・朴SO氏の3人、福岡入り。追記:同年04月06日、被告の日本政府、東京地裁への移送を申し立てる。1993年04月17日…

「資料集 日本軍「慰安婦」問題と「国民基金」」(2013年、鈴木裕子編・解説、梨の木舎)

筆者コメント:筆者は「日本軍性奴隷制度」について調べたが、やはり「アジア女性基金」が重要だと結論した。「アジア女性基金」はたいへん正確に現在の日本社会を映し出す鏡であり、そのおおもとの原因は「日本軍性奴隷制度」を生み出した思考を全否定しき…

「Y・M」の供述書(原文P051~P098)

・以下は撫順戦犯収容所に収容されていた戦犯「Y・M」の自筆供述書の一部である。主として「満洲国」における「治安庭」という名前の《法廷》による抗日運動の弾圧について記述されている。「Y・M」が書くところによれば「治安庭」とは「日本帝国主義偽満洲…

「N・H」の供述書(原文P33~P75)

・以下は撫順戦犯収容所に収容されていた戦犯「N・H」の自筆供述書の一部である。以下のサイトにて公開されている原文P33~P75に対応する。主として「満州国」内での強制労働の実態が書かれている。「監獄に於ける已決犯、未決犯収容者の全死亡者数を掲げま…

リンク「日本戦犯的侵華罪証自供」+関連資料

撫順・太原に収容されていた戦犯45人の供述書を公開している。 特に「古海忠之」氏の供述書を精読していくことにする。古海氏は最終経歴が元「満州国」総務庁次長(実権上のナンバー2)という戦犯達の中でも特に高い地位であり、供述書は270枚と一番多い。 …

「秋田の朝鮮人強制連行」(1999年、野添憲治、彩流社)

※ 敬称は原則として省略した。 ※ 各部の記述は「秋田県における朝鮮人強制連行」(2005年)の各部の記述と多くの部分が重複していた。*は80%以上重複しているもの。**は95%重複しているものを示す。 ※ P155の「佐藤豊治」は2005年の著作では「伊藤…

「秋田県における朝鮮人強制連行」(2005年、野添憲治、社会評論社)

※『一九四六年厚生省「朝鮮人労務者に関する調査」(秋田県)』は「1946年厚生省調査」と略す。 ※ここでは朝鮮人の強制連行の実態のみについて、概略を一覧表で示す。具体的な記述は本書を読んでもらいたい。※被強制連行者が目撃者にくらべて人数が少ないこ…

「神戸港強制連行の記録」(2004年、神戸港における戦時下朝鮮人•中国人強制連行を調査する会、明石書店)

○目次○まえがき 003 第一部 韓国・朝鮮 017 Ⅰ 神戸への朝鮮人強制連行と奴隷労働の実態……金慶海 019 Ⅱ 神戸船舶荷役株式会社……徐根植 024 一 神戸船舶荷役株式会社 024 二 「厚生省名簿」について 025 三 神戸船舶荷役株式会社の厚生省調査報告書の概要 026 …

「恨 三菱・廣島・日本」(2010年、三菱広島・元徴用工被爆者裁判を支援する会:編集、創史社)

※敬称は省略した場合があります。○目次○はじめに 004 発行に寄せて 韓国原爆被爆者協会名誉会長 郭貴勲 006 第1章 勝訴 007 第2章 強制連行 015 第3章 被爆 035 第4章 闘いへ 047 第5章 裁判闘争 057 第6章 勝利に向けて 079 第7章 苦難の道程~いばらの道を…

「中支戦線従軍日誌 ある通信兵の前線と銃後」(2009年、中村浩爾、文理閣)

○目次○第一部 ある通信兵の日誌……中村數夫 027 第一章 従軍日誌(一九三九年一〇月~一九四〇年三月) 029 第二章 戦時日記(1) 一九四四年八月~一二月 106 第三章 戦時日記(2) 一九四五年一月~四月 156 第四章 回想―自叙録― 232 第五章 回想―同窓会誌より―…

「当事者が書いた強制連行」(1999年、鄭皙仁、彩流社)

○目次○第一章 「強制労働収容所」 011 罪なき囚人 012 監獄タコ部屋 016 放水路の作業現場 019 セメント運び 023 生き埋め 027 豪傑タコ 030 脱走計画 033 追い回し 036 第二章 降伏を拒否 041 反抗の代価 042 視察のまえぶれ 046 再びタコ部屋へ 053 第三ト…

「一下士官のビルマ戦記」(1981年、三浦徳平、葦書房)

○目次○第一部平和な戦陣 第一章 地球の頌……………………………………………………………………………009 1 地の果警備隊 009 2 エボミーの山岳民族 014 3 首を狩られた英国兵 022 第二章 片脚と命……………………………………………………………………………027 1 偵察饑に片脚を掃射 027 2 切断手術の公開 030 …

「おじいさんの戦争は終わったか」(1992年、近藤泰年、農山漁村文化協会)

聞き取り対象者は、著者の父・近藤美代次(→P127)氏。敗戦時は広東にて憲兵軍曹だった。 1921年:「愛知県濃尾平野のほぼ中央、三河との境にある尾張の小さな農村・東郷村」(→P001)にて生まれ育つ。1940年10月ごろ?:「食糧増産協力推進隊」の名目で茨城…

「朝鮮人強制連行」(2011年、岩波書店、外村大)

○目次○ はじめに……i 序章 朝鮮人強制連行を問う意味……001 第1章 立案調査と準備不足の始動……019 1 植民地期の朝鮮社会と人口移動……020 2 労働力不足をめぐる議論……033 3 法令の整備と動員計画樹立……038 4 労働者確保と処遇の実態……054 第2章 「余剰」…

「悪魔の日本軍医」(1982年、石田新作、山手書房)

「中国・山西省日本軍生体解剖の記憶 (へいわの灯火ブックレット (5))」や「次世代に語りつぐ生体解剖の記憶―元軍医湯浅謙さんの戦後 (教科書に書かれなかった戦争)」で紹介されていた本。予想以上に物凄い内容の本であった。 陸軍軍医学校では石井四郎が講…

「日本、東洋鬼子」(1998年、岡部正実、日本図書刊行会)

○目次○序入隊を控えて 14 内務班 16 征途を前に一泊の外泊 支那派遣 24 初陣は将軍墓討伐 26 野戦の部隊編成 30 下士候の御路の戦闘 32 下士官候補者隊 35 貰った本が災い 39 貨幣と俸給 41 新品伍長は辛いもの 43 姫路派遣 47 二次帰郷 51 現役新兵さんの入…

「戦塵」(2002年、著:仁木靖武 編:仁木武子、新風書房)

○目次仁木武子さんと私 山本 信夫 7 友の一人として 寿満 歌子 10まえがき 16 日記の一節より 17 毋の想い出 19 軍隊のぞき唄 23 求める心求められる心 24 勲章 26 汚職 27 追憶の一頁 28 召集令状 31 入隊 34 敬礼演習 38 不動の姿勢 39 実行報告 40 中隊…

「華北戦記 中国であったほんとうの戦争(朝日文庫版)」(1997年、桑島節郎、朝日新聞社)

○目次○ 第一章 昭和十七年(一九四二年) 009 家郷を出立 009 宇都宮に入営 012 華北の戦場へ 017 独立混成第五旅団 025 青島から芝罘へ 027 山東省紹遠 031 遣唐使の戦場 034 八路軍 037 高度分散配置の中隊 041 教育開始 046 拳銃を乱射する一等兵 061 捕…