2018-01-01から1年間の記事一覧
・梶村秀樹著作群の電子化 約700KB分 ・抜粋資料pdfの作成 ・SYの供述書の電子化(途中まで)・ブログ記事の移送 反省点 ・メモを書きすぎた。
「日本人」という概念は、だれもが頭の中にもっているが、完全な定義は不可能な、奇妙な概念である。 まず一ついえるのは、それが(想像上の)血統主義とイコールには決してならない、ということである。ここから、非常に奇妙な結論が出てくる。たとえば、血…
ナチスドイツがヨーロッパ各地を占領したことは有名である。悪名高い「アウシュビッツ」も、ポーランドの「オシフィエンチムAuschwitz(市)」のドイツ語読みである。ちなみに、オシフィエンチムはワルシャワよりずっと南、隣国スロバキアと近い。 さて、ナ…
主要参考文献 西郷隆盛(原則として刊行年順) 『大西郷全集』第一~三巻(平凡社、一九二六~二七年) *本書以前に刊行されたものに比べ、収載された書簡や詩文の量がはるかに多く、西郷研究を大きく進展させた史料集である。 渡辺盛衛編『大西郷書翰大成…
目次 はしがき 序章 西郷とはいかなる人物か(001) 1 日本史上でも有数の人気者(001) 圧倒的な人気 敬天愛人 2 西郷隆盛という個性(002) 落差の大きい人生 立派な風貌 謹言・実直・生真面目 激しい好悪の情 西郷固有の特性 死の壁を乗り越える 3 本…
「いってみよー、どこまでセコイ大口を叩けるか!」という、見る者をなめきったバラエティー番組のふざけた企画であれば、と思った。 歴史学者兼”売れっ子の書き手”、本郷和人氏の以下の記事である。www.sankei.com早川タダノリ氏のツイートで知ったのだが、…
・以下は撫順戦犯収容所に収容されていた戦犯「S・Y」の自筆供述書の原文P004~016の一部である。 ・「S・Y」は1890年生まれ、最終学歴は1911年の陸軍士官学校卒業(第23期)もしくは1918年の憲兵練習所卒業、最終経歴は1945年の「満洲国」憲兵訓練処長であ…
http://seorishobo.com/%E5%88%8A%E8%A1%8C%E6%9B%B8%E7%B1%8D/2016-2/%E5%BF%98%E5%8D%B4%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%80%8C%E5%92%8C%E8%A7%A3%E3%80%8D/目次 1 『帝国の慰安婦』、何が問題か2 日本軍「慰安婦」制度と日本の責任3 歪められ…
○目次 I 性侵略・大陸花嫁・従軍慰安婦 1 日本の「近代化」と性侵略(009) 女にとっての日本近代史(009)/公娼制と家制度――女性の自由への抑圧装置(010)/海外膨張・大陸侵略の具に供された女性の“性”(012)/「人民の移住と娼婦の出稼」(012)/台…
○目次はじめに 003序章 総動員体制と婦人団体 11第1章 中央協力会議女性代表にみる「翼賛」 023 1 女性と中央協力会議 025 2 「女性代表」一覧 033 3 “早の根”女性翼賛のにない手――大日本婦人会背景の女性代表 040 第2章 高良とみと羽仁説子の場合 045 …
○目次戦争責任とジェンダー序章 性と侵略―『福岡日日新聞』『門司新報』にみる「からゆき像」 007第1章 「自由主義史観」批判 039 「慰安婦」の「強制」とは何か 041 今、耳傾けて記憶に刻むとき――「従軍慰安婦」削除派のトリック 054 「自由主義史観」は時…
(都合上[書評]タグをつけました) きのうは憲法記念日であった。それにちなんで、すこし文章を書きたいと思う。このブログは基本的に資料紹介を目的としているため、書くのはあまり気が進まないのだが、今から書きたいと思うことは、ほかのたくさんのすぐれ…
以下、元「慰安婦」および、元挺身隊隊員当人の活動を年表化した。これからどしどし更新する予定である。 1993年04月17日:河順女氏・朴頭理氏・朴SO氏の3人、福岡入り。追記:同年04月06日、被告の日本政府、東京地裁への移送を申し立てる。1993年04月17日…
筆者コメント:筆者は「日本軍性奴隷制度」について調べたが、やはり「アジア女性基金」が重要だと結論した。「アジア女性基金」はたいへん正確に現在の日本社会を映し出す鏡であり、そのおおもとの原因は「日本軍性奴隷制度」を生み出した思考を全否定しき…
・以下は撫順戦犯収容所に収容されていた戦犯「Y・M」の自筆供述書の一部である。主として「満洲国」における「治安庭」という名前の《法廷》による抗日運動の弾圧について記述されている。「Y・M」が書くところによれば「治安庭」とは「日本帝国主義偽満洲…
・以下は撫順戦犯収容所に収容されていた戦犯「N・H」の自筆供述書の一部である。以下のサイトにて公開されている原文P33~P75に対応する。主として「満州国」内での強制労働の実態が書かれている。「監獄に於ける已決犯、未決犯収容者の全死亡者数を掲げま…
撫順・太原に収容されていた戦犯45人の供述書を公開している。 特に「古海忠之」氏の供述書を精読していくことにする。古海氏は最終経歴が元「満州国」総務庁次長(実権上のナンバー2)という戦犯達の中でも特に高い地位であり、供述書は270枚と一番多い。 …
※ 敬称は原則として省略した。 ※ 各部の記述は「秋田県における朝鮮人強制連行」(2005年)の各部の記述と多くの部分が重複していた。*は80%以上重複しているもの。**は95%重複しているものを示す。 ※ P155の「佐藤豊治」は2005年の著作では「伊藤…
※『一九四六年厚生省「朝鮮人労務者に関する調査」(秋田県)』は「1946年厚生省調査」と略す。 ※ここでは朝鮮人の強制連行の実態のみについて、概略を一覧表で示す。具体的な記述は本書を読んでもらいたい。※被強制連行者が目撃者にくらべて人数が少ないこ…
○目次○まえがき 003 第一部 韓国・朝鮮 017 Ⅰ 神戸への朝鮮人強制連行と奴隷労働の実態……金慶海 019 Ⅱ 神戸船舶荷役株式会社……徐根植 024 一 神戸船舶荷役株式会社 024 二 「厚生省名簿」について 025 三 神戸船舶荷役株式会社の厚生省調査報告書の概要 026 …
※敬称は省略した場合があります。○目次○はじめに 004 発行に寄せて 韓国原爆被爆者協会名誉会長 郭貴勲 006 第1章 勝訴 007 第2章 強制連行 015 第3章 被爆 035 第4章 闘いへ 047 第5章 裁判闘争 057 第6章 勝利に向けて 079 第7章 苦難の道程~いばらの道を…
○目次○第一部 ある通信兵の日誌……中村數夫 027 第一章 従軍日誌(一九三九年一〇月~一九四〇年三月) 029 第二章 戦時日記(1) 一九四四年八月~一二月 106 第三章 戦時日記(2) 一九四五年一月~四月 156 第四章 回想―自叙録― 232 第五章 回想―同窓会誌より―…
○目次○第一章 「強制労働収容所」 011 罪なき囚人 012 監獄タコ部屋 016 放水路の作業現場 019 セメント運び 023 生き埋め 027 豪傑タコ 030 脱走計画 033 追い回し 036 第二章 降伏を拒否 041 反抗の代価 042 視察のまえぶれ 046 再びタコ部屋へ 053 第三ト…
○目次○第一部平和な戦陣 第一章 地球の頌……………………………………………………………………………009 1 地の果警備隊 009 2 エボミーの山岳民族 014 3 首を狩られた英国兵 022 第二章 片脚と命……………………………………………………………………………027 1 偵察饑に片脚を掃射 027 2 切断手術の公開 030 …
聞き取り対象者は、著者の父・近藤美代次(→P127)氏。敗戦時は広東にて憲兵軍曹だった。 1921年:「愛知県濃尾平野のほぼ中央、三河との境にある尾張の小さな農村・東郷村」(→P001)にて生まれ育つ。1940年10月ごろ?:「食糧増産協力推進隊」の名目で茨城…
○目次○ はじめに……i 序章 朝鮮人強制連行を問う意味……001 第1章 立案調査と準備不足の始動……019 1 植民地期の朝鮮社会と人口移動……020 2 労働力不足をめぐる議論……033 3 法令の整備と動員計画樹立……038 4 労働者確保と処遇の実態……054 第2章 「余剰」…
「中国・山西省日本軍生体解剖の記憶 (へいわの灯火ブックレット (5))」や「次世代に語りつぐ生体解剖の記憶―元軍医湯浅謙さんの戦後 (教科書に書かれなかった戦争)」で紹介されていた本。予想以上に物凄い内容の本であった。 陸軍軍医学校では石井四郎が講…
○目次○序入隊を控えて 14 内務班 16 征途を前に一泊の外泊 支那派遣 24 初陣は将軍墓討伐 26 野戦の部隊編成 30 下士候の御路の戦闘 32 下士官候補者隊 35 貰った本が災い 39 貨幣と俸給 41 新品伍長は辛いもの 43 姫路派遣 47 二次帰郷 51 現役新兵さんの入…
○目次仁木武子さんと私 山本 信夫 7 友の一人として 寿満 歌子 10まえがき 16 日記の一節より 17 毋の想い出 19 軍隊のぞき唄 23 求める心求められる心 24 勲章 26 汚職 27 追憶の一頁 28 召集令状 31 入隊 34 敬礼演習 38 不動の姿勢 39 実行報告 40 中隊…
○目次○ 第一章 昭和十七年(一九四二年) 009 家郷を出立 009 宇都宮に入営 012 華北の戦場へ 017 独立混成第五旅団 025 青島から芝罘へ 027 山東省紹遠 031 遣唐使の戦場 034 八路軍 037 高度分散配置の中隊 041 教育開始 046 拳銃を乱射する一等兵 061 捕…