『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

「戦争証言アーカイブス」収録の、日本陸軍第一師団所属の将兵1人の証言を再読

ttps://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0001100073_00000 1925年 東京都杉並区にて生まれる。 1943年 現役兵(志願)として、東京の歩兵第1連隊に入隊。 1944年 満州を経て、レイテ島に派遣。当時、19歳、上等兵。 1945年 セブ島で終戦を迎える。復員…

『スチェパンチコヴォ村とその住人』P201ーP224(1回目の校正完了)

手もとに捧げた。叔父とナスチャはまた膝をついた。こうして、式はペレペリーツィナのうやうやしげな指導のもとに、とどこおりなく行なわれた。彼女は、『もっと足をおかがめなさい、聖像に口をおつけなさい、お母様の手に接吻なさい!』などとのべついいつ…

『スチェパンチコヴォ村とその住人』P151ーP200(1回目の校正完了)

うとしているんだ。一生台なしにしようと思っているんだ。あのひとに穢らわしい悪名をきせて、家を追い出す口実を求めているんだ。ところが、今その口実が見つかったんだよ! なにしろ、あのひとがわたしと醜関係があるなんて、みんなでいいふらしているんだ…

親ガチャ当たりの人生って、裏ガネ取り放題の人生なのか? 「親ガチャ」という言葉をなんのためらいもなく使う人はこの問いに答えないといけない。この「といけない」がまったくわからないのかもしれないが。

『スチェパンチコヴォ村とその住人』P101ーP150(1回目の校正完了)

も、心配ごとがあり余るんですから!」と彼女は哀願するような声でいったが、その美しい唇には軽い嘲笑の翳《かげ》がひらめいた。 「ああ! どうかぼくを馬鹿扱いにしないでください!」とわたしは熱くなって叫んだ。「あなたはぼくに対し、先入見を持って…

万博についてしっかり考えているならば、ディズニーランドとUSJ(要するにハリウッド+遊園地)についてもよく見えるはずである。当たり前のことだがそこを考えている人がこんなに少ないとは! わたしのまちがいとは思えない。

『スチェパンチコヴォ村とその住人』P051ーP100(1回目の校正完了)

とに、こういう申し出をなし得る者は、おそらく叔父一人だろうと合点した。それと同時に、叔父の一言で取るものも取りあえずここまで駆けつけ、彼の申し出に夢中になったわたし自身も、大分ばかくさいものだということがわかって来た。わたしは不安な疑惑に…

『スチェパンチコヴォ村とその住人』P003ーP050(1回目の校正完了)

スチェパンチコヴォ村とその住人 ――無名氏の手記より フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 米川正夫訳 - 【テキスト中に現れる記号について】《》:ルビ (例)方舟《はこぶね》|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)|あかんべ《…

『分身』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)P235ー280(1回目の校正完了)

は、ある意味でいいことだぞ。オスターフィエフには十コペイカやったらいいんだ、そうすればやつは、その、なんだ……おれの味方だからな。だが、そこのところだぞ、本当にあいつはおれの味方だろうか? ひょっとしたら、やつもやっぱりあの男をなにしてるかも…

『分身』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)P185ー234(1回目の校正完了)

イ・フィリッポヴィチとお笑いになっていたという話だから」 「お笑いになったんですって、アンドレイ・フィリッポヴィチと?」 「そう、ほんのちょっとにやりとなすって、よろしいとおっしゃったそうだ。閣下にしてみれば、別にそんなことはかまわない、た…

『分身』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)P133-184(1回目の校正完了)

分身 ――ペテルブルグの叙事詩―― フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 米川正夫訳 - 【テキスト中に現れる記号について】《》:ルビ (例)住居《アパート》|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)|夏の園《レートニイ・サード》[…

『貧しき人々』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)P107-P132(1回目の校正完了)

て、お辞儀をしました。まつ毛にはいつものごとく涙が腐りついたようににじんでいるのです。ごそごそと足ずりをするばかりで、ひとこともきりだせない。わたしはいすに坐らせました。もっとも、こわれかかったいすですが、それよりほかにはないのです。お茶…

『貧しき人々』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)P057-P106(1回目の校正完了)

取らしてくれ、その天の甘露のような涙をわしに飲ませてくれ……この世のものとも思えぬジュレイカよ! 「――エルマーク、とジュレイカはいった。――この世は憎しみに満ち、人はよこしまです! 彼らはわたくしどもを責めるでしょう、わたくしどもをそしるでしょ…

『貧しき人々』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)P005-P056(1回目の校正完了)

貧しき人々 フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 米川正夫訳 - 【テキスト中に現れる記号について】《》:ルビ (例)鳳仙花《ほうせんか》|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号 (例)金碧|燦爛《さんらん》[#]:入力者注 主に外字…

わたしの、本気の反万博論 その23 親類友人3人以上を説得し、能登半島地震の募金のために1万円以上を募金してもらう。

『賭博者』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)P421-467(一回目の校正完了)

あるのだ、あることでおれたちをだましたのだ、お祖母さんのやり方は不正直だ、卑劣だ、と叫んだものである。かわいそうなポタープィチは、その晩すぐ大負けのあとで、涙ながらこれだけのことを、すっかりわたしに話して聞かせた。 「あのふたりの衆は、お金…

『賭博者』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)P371-420(一回目の校正完了)

あなたもわたしに話して聞かせてくださいませんか……」 カフェは百歩くらいしか隔っていなかった。コーヒーが運ばれた。わたしたちはゆっくり腰をすえて、わたしは紙巻煙草をふかし始めた。ミスター・アストレイはなんにもすわないで、じっとわたしに視線をす…

『賭博者』(ドストエフスキー作、米川正夫訳)P321-370(二回目の校正完了)

被災者のみなさまへ、精神的に不安定なときに賭博は絶対にしてはいけません。絶対に負けます。賭博者 ――一青年の手記より―― フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 米川正夫訳 - 【テキスト中に現れる記号について】《》:ルビ (例)焉《えん》|…

わたしの、本気の反万博論 その24 万博の頭脳担当が、災害復興になんのたよりにもされていない。なさけないことだ。

万博の頭脳担当が、災害復興になんのたよりにもされていない。なさけないことだ。

わたしの、本気の反万博論 その23(作業中) メモ 1966年5月5日朝日新聞の企画、横尾忠則自伝

1966年5月5日 朝日新聞を読むと、大阪万博、応募、紙面一枚全部使っている。 横尾忠則自伝1995年出版、P207-209、せんい館のこと。意外と簡単に書かれている。 東レの会長、谷口、 「あなたのおっしゃる芸術論は私には難しくてよくわかりま…

奥能登といえば、網野善彦氏などが長期の調査をおこなった時国家がある場所だ。みなさんが無事か心配だ。

わたしの、本気の反万博論 その22(作業中) 『ドラえもん』を認めさせた選択、てんとう虫コミックス版の選択

メモ 「雪でアッチッチ」「テストにアンキパン」のような「ギャグマンガのお手本」のような作品は、てんとう虫コミックス版に収録されている作品全体から見ると少ない。 それにしても、小学館編集部はなぜF先生の実力が分からなかったのだろう。時代を先取り…

わたしの、本気の反万博論 その21(作業中) 印象派を世界に認めさせた功労者、カイユボットのフランス政府への大量寄贈。その過程の考察

新しいものを認めさせるにはどうしたらいいか。 現在、世界中で、2つのパリ万博より印象派の作品群の方が価値が高い。しかし、どうやって人々にその価値を認めさせたのか? いま手に入る情報から判断していこう。ギュスターヴ・カイユボット - Wikipedia Gu…

「戦争証言アーカイブス」収録の、日本陸軍第一師団所属の将兵2人の証言を再読、うち一人は大隊長、もう一人は下級兵士

戦争|NHKアーカイブスフィリピン・レイテ島 誤報が生んだ決戦 ~陸軍第1師団~|戦争|NHKアーカイブス 1917年 福岡県福岡市にて生まれる。 1937年 歩兵第8連隊士官候補生として満州に駐屯。その後、ノモンハン事件などに参加。 1943年 帰国し、東京陸軍幼…

わたしの、本気の反万博論 その20 「「先生以外には誰もほかに考えていません。(略)いま十億の予算があります。この予算を全部お渡しして、お任せしますから。どのようにお使い下さっても、口は出しません。もし絵を一枚描いて、これがテーマだよとおっしゃれば、それでも結構です。」」

わたしの、本気の反万博論 その2 - 『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!] あの言葉が、わたしのなかで、だんだんおおきくなってきている。いま、ここ、とあのとき、あのばしょが、衝突している! これは絶対に重要なことだ…

速報 本ブログ「管理人」、6万円の募金を決定。2024年1月13日までに、被災者の士気をすこしでも健全に高めるために。

「令和6年能登半島地震」に6万円の募金を決定しました。嘘だと思うなら勝手にしなさい。緊急時にすぐ使えるカネは、基本的にちからそのものであり、士気そして気力を健全に高める。 とりあえず、今日は小銭入れにいれてあった約800円をすべてコンビニの…

わたしの、本気の反万博論 その19 自分の家財道具をうって支援のための義援金をつくる。第一に士気をあげるために!

いちおう、反万博のカテゴリにいれた。 給料日前だから、金があまりない。 追加、 辞書によると 【士気】 戦いに対する軍隊の意気込み。転じて一般に、人が団結して物事を行う時の意気込み。 「―を鼓舞する」しかし、一人だけでも士気をたかめないといけない…

メモ 『推しの子』(赤坂アカ氏、横槍メンゴ氏の合作)から感じとる、あるグループの作家の想像力とその限界。

わたしは自分のことをいわゆる天才だと思うことは1年に4時間程度しか無いのだが、平気でべつべつのことを並べるというふしぎな才能がある。いまから書くことは、記憶にもとづいてなのだが、ほぼ問題はないはずである。 『推しの子』の第3巻に、K氏という、人…

わたしの、本気の反万博論 その18 もう、インターネット文化にたいするくだらないごまかしをやめるべきです。インターネットとの約30年の関係を、結局無かゴミとしか感じられない(ように見える)人たちは、人生を安売りしてしまったのだから、今の段階で話が成立するわけがない。まともな自己肯定をしてもらうところからしないと話が成立しない。

RTs>大災害や重大事件事故が起こるとSNSはいろんな感情が渦巻く坩堝となるが、最近はまず報道批判が沸騰する時代なのだと今回あらためて感じた。ヘリ空撮などの災害取材と伝え方。事故の記者会見での質問内容や口調。特に相手の説明を疑い、繰り返し問うよ…

『死の家の記録』全292ページの電子化を、いちおう、完了しました。ちゃんと読むことは可能です

死の家の記録 カテゴリーの記事一覧 - 『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]