主要参考文献
西郷隆盛(原則として刊行年順)
『大西郷全集』第一~三巻(平凡社、一九二六~二七年)
*本書以前に刊行されたものに比べ、収載された書簡や詩文の量がはるかに多く、西郷研究を大きく進展させた史料集である。
渡辺盛衛編『大西郷書翰大成』第一~五巻(平凡社、一九四〇~四一年)
『西郷隆盛全集』第一~六巻(大和書房、一九七六~八〇年)
*島津久光に対する西郷の批判が記されていたため封印されていた桂(久武)家所蔵の西郷書簡など新史料が含まれている。
勝田孫弥『西郷隆盛伝』(一八九四年。のち至言社によって一九七六年覆刻)
頭山満翁講評・小谷保太郎編『大西郷遺訓』(政教社、一九二五年)雑賀博愛『大西郷全伝』第一巻(大西郷全伝刊行会、一九三七年)
石神今太編『南洲翁逸話』(鹿児島県教育会、一九三七年)
*西郷に直に接した町村在住の故老からの聞き取り調査を纏めたものである。西郷に関する興味深いエピソードを多く含む。
田中惣五郎『西郷隆盛(人物叢書)』(吉川弘文館、一九五八年。一九八五年新版)
圭室諦成『西郷隆盛』(岩波書店〔新書〕、一九六〇年)
野中敬吾編『西郷隆盛関係文献解題目録稿-~西郷隆盛観の変遷を追って』(私家版。一九七〇年。一九七八年改訂増補。一九七九年、一九八一年、一九八五年、一九八九年)
*主として明治十年以降に出版もしくは発表された西郷に関する文献を収録し、解説をほどこしたものである。西郷のことを知るうえで大変便利である。
井上清『西郷隆盛(上・下)』(中央公論社〔新書〕、一九七〇年)
坂元盛秋『西郷隆盛-福沢諭吉の証言』(新人物往来社、一九七一年)
南日本新聞社編『西郷隆盛伝――終わりなき命』(新人物往来社、一九七八年)
上田滋『西郷隆盛の悲劇』(中央公論社、一九八三年)
落合弘樹『西郷隆盛と士族』(吉川弘文館、二〇〇五年)
猪飼隆明『西郷隆盛「南洲翁遺訓」』(角川学芸出版、二〇〇七年)
高大勝『西郷隆盛と〈束アジアの共生》』(社会評論社、二〇一〇年)
家近良樹『西郷隆盛と幕末維新の政局――体調不良問題から見た薩長同盟・征韓論政変』(ミネルヴア書房、二〇一一年)
松浦玲『勝海舟と西郷隆盛』(岩波書店〔新書〕、二〇一一年)
落合弘樹『西南戦争と西郷隆盛』(吉川弘文館、二〇一三年)
川道麟太郎『西郷「征韓論」の真相―歴史家の虚構をただす』(勉誠出版、二〇一四年)
関連史料(原則として刊行年順)
東京大学史料編纂所所藏『大日本維新史料 稿本』(マイクロ版集成)
「柏村日記」(山口県文書館所蔵毛利家文庫七一 『藩臣日記』)
侯爵細川家編纂所編『改訂 肥後藩国事史料』巻五~七)
鄭永寧編「副島大使適清概略」(一八七三年。のち『明治文化全集』第十一巻外交篇、日本評論社、一九二八年に収録
川口武定『従征日記』上・下巻(一八七八年。のち青潮社によって一九八八年覆刻)
海南鏡水漁人(坂崎斌)編「林有造氏旧夢談」(高山堂、一八九一年。のち『明治文化全集』第二十五巻雑史篇、日本評論社、一九二九年に収録)
佐々友房『戦袍日記』(一八九一年、南江堂。のち青潮社によって一九八六年覆刻)
海江田信義述・西河称編述『維新前後実歴史伝』巻之一~十(一八九二年)
圉城寺清『大隈伯昔日譚』(一八九五年。のち早稲田大学出版部によって一九六九年覆刻)
土持政照述・鮫島宗幸記「西郷隆盛謫居事記」(一八九八年)
柴山川崎三郎『西南戦史』(博文館、一九〇〇年。のち大和学芸図書によって一九七七年覆刻)
宮島誠一郎編「国憲編纂起原」(一九〇五年。のち「明治文化全集」第一巻憲政編、日本評論社、一九二八年に収録)
多田好問編『岩倉公実記』上・下巻(皇后宮職蔵版・宮内省版、一九〇六年。のち書肆洋井によって一九九五年覆刻)
黒龍会本部編纂発行『西南記伝』上・中・下六巻(一九〇八~一一年。のち原書房によって一九六九年覆刻)
「桐野利秋の征韓論に関する実話」(同右『西南記伝』上巻一に収録)
勝田孫弥『大久保利通伝』中巻(一九一〇年、同文館。のち臨川書店によって一九七〇年覆刻)
末松謙澄『修訂 防長回天史』上・下巻(一九一一年。のち柏書房によって一九六七年覆刻)
前島密・市島謙吉編『鴻爪痕』(前島会、一九二〇年)
『観樹将軍回顧録』(政教社、一九二五年)
鳥尾小彌太「述懐論」(『明治文化全集』第二巻正史篇、日本評論社、一九二八年)
「春嶽私記」(太政官編『復古記』第一冊、一九三〇年。のち東京大学出版会によって二〇〇七年覆刻)
『樺山資紀日記(「台湾記事」)』(西郷都督樺山総督記念事業出版委員会『西郷都督と槹山総督』 一九三六年)
佐々克堂先生遺稿刊行会編『克堂佐々先生遺稿』(改造社、一九三六年)
『橋本景岳全集』上巻(岩波書店、一九三九年)
春畝公追頌会編『伊藤博文伝』上巻(統正社、一九四〇年)
小笠原壹岐守長行編纂会榻『小笠原壹岐守長行』(一九四三年)
『日本外交文書』第六巻(一九五五年)
アーネスト・サトウ(坂田精一訳)『一外交官の見た明治維新』上巻(岩波書店〔文庫〕、一九六〇年)
立教大学日本史研究会編纂『大久保利通関係文書』第一~五巻(吉川弘文館、一九六五~七一年)
小寺鉄之助編『西南の役薩軍口供書』(吉川弘文館、一九六七年)
公爵島津家編纂所編『薩藩海軍史』中巻(原書房、一九六八年)
勝海舟『亡友帖・清譚と逸話』(原書房、一九六八年)
「氷川清話」(『幕末維新史料叢書』2、人物往来社、一九六八年)
松平慶永『逸事史補』(『幕末維新史料叢書』4、人物往来社、一九六八年)
宮内庁編『明治天皇紀』第一・三巻(吉川弘文館、一九六八・一九六九年)
小河一敏「王政復古 義挙録」(『幕末維新史料叢書』5、新人物往来社、一九六九年)
『孝明天皇紀』第五巻(平安神宮、一九六九年)
財団法人日本経営史研究所編『五代友厚伝記資料』第一巻(東洋経済新報社、一九七一年)
『保古飛呂比――佐佐木高行日記』第五巻(東京大学出版会、一九七四年)
本田修理『越前藩幕末維新公用日記』(福井県郷土誌懇談会、一九七四年)
鹿児島県維新史料編纂所編『鹿児島県史料 忠義公史料』第一~七巻(鹿児島県、一九七四~八〇年)
*長らく低迷していた幕末維新期の薩摩藩研究を大きく進展させることになった史料集である。
勝海舟全集刊行会編『幕末日記』(『勝海舟全集1』講談社、一九七六年)
『中根雪江先生』(中根雪江先生百年祭事業会、一九七七年)
鹿児島県維新史料編纂所編『鹿児島県史料 西南戦争』第一~三巻(鹿児島県、一九七八~八〇年)
横田達雄編『寺村左膳道成日記』(一)~(三)(県立青山文庫後援会、一九七八~八〇年)
市来四郎「丁丑擾乱記」(『鹿児島県史料 西南戦争』第一巻、一九七八年)
マウンジー(安岡昭男補註)『薩摩反乱記』(平凡社、一九七九年)
「鹿児島県庁日誌」「鹿児島一件書類」「磯島津家日記」「戦塵録」「丁丑野乗」「典獄日記」
「土佐挙兵計画ノ真相」(『鹿児島県史料 西南戦争』第三巻、一九八〇年)
鹿児島県史料刊行委員会榻『鹿児島県史料集 小松帯刀伝』(鹿児島県立図書館、一九八〇年)
『山内家史料 幕末維新』第六編(山内神社宝物資料館、一九八四年)
『桂久武日記』(鹿児島県立図書館『鹿児島県史料集』第一一六集、一九八六年)
「大久保利通日記」他(鹿児島県歴史資料センター黎明館編『鹿児島県史料 大久保利通史料一』一九八七年)
「登京日記」(『福井市史』資料編5・近世三、一九九〇年)
宮地佐一郎榻『中岡慎太郎全集』(勁草書房、一九九一年)
伴五十嗣郎編『松平春嶽未公刊書簡集』(思文閣出版、一九九一年)
鹿児島県歴史資料センター黎明館編『鹿児島県史料 玉里島津家史料』第一~十巻、一九九二~二〇〇一年)
*幕末維新期の島津久光の動向を分析するうえで不可欠の史料集である。
『中村平左衛門日記』第十巻(北九州市立歴史博物館編集発行、一九九三年)
田村貞雄校注『初代山口県令 中野梧一日記』(マツノ書店、一九九五年)
社団法人尚友倶楽部・山崎有恆編『伊集院兼寛関係文書』(芙蓉書房出版、一九九六年)
『小森承之助日記』第四・五巻(北九州市立歴史博物館編集発行、一九九八~九九年)
並河徳子遺稿『父をかたる』(田中正弘「朝彦親王家臣並河靖之の生涯」『栃木史学』第一五号、二〇〇一年)
喜多平四郎『征西従軍日誌』(講談社〔学術文庫〕、二〇〇一年)
鹿児島県歴史資料センター黎明館編『鹿児島県史料 玉里島津家史料補遺 南部弥八郎報告書』第二巻(鹿児島県、二〇〇三年)
東京都江戸東京博物館都市歴史研究室編『勝海舟関係資料 海舟日記(三)』(二〇〇五年)
『木戸孝允関係文書』第一~四巻(東京大学出版会、二〇〇五~○九年)
甲斐利雄編『一神官の西南戦争従軍記――熊本隊士安藤經俊「戦争概畧晴雨日誌」』(熊本出版文化会館、二〇〇七年)
家近良樹・飯塚一幸編『杉田定一関係文書史料集』第一巻(大阪経済大学日本経済史研究所、二〇一〇年)
福井県文書館編集・発行『越前松平家家譜 慶永4』(二〇一〇年)
史料叢書『幕末風聞集』(東海大学附属図書館所蔵史料翻刻、二〇一〇年)
伊藤隆他『こんな教科書で学びたい 新しい日本の歴史』(扶桑社・育鵬社、二〇一一年)
佐々木克・藤井譲治・三洋純・谷川穣編『岩倉具視関係史料』上・下巻(思文閣出版、二〇一二年)
『朝彦親王日記』第一巻(日本史籍協会叢書、東京大学出版会)
『岩倉具視関係文書』第五~七巻(同右)
『大久保利通文書』第一・二・三・四・七・八巻(同右)
『吉川経幹周旋記』第三~五巻(同右)
『木戸孝允文書』第三~八巻(同右)
『木戸孝允日記』第二・三巻(同右)
『熊本鎮台戦闘日記』第一・二巻(同右)
『再夢紀事・丁卯日記』(同右)
『島津久光公実紀』第一上二巻(同右)
『続再夢紀事』第二~六巻(同右)
『伊達宗城在京日記』(圜右)
『徳川慶喜公伝』史料篇第二巻(同右)
『中山忠能日記』第四巻(同右)
「維新前後経歴談」(『維新史料編纂会講演速記録』第一巻、同右)
「薩長同盟実歴談」(『坂本龍馬関係文書』第二巻、同右)
「品川彌二郎日記」(『維新日乗算輯』第二巻、同右)
「寺村左膳手記」(『維新日乗算輯』第三巻、同右)
研究書・一般書(著者名順)
青山忠正『明治維新と国家形成』(吉川弘文館、二〇〇〇年)
青山忠正『明治維新の言語と史料』(清文堂出版、二〇〇六年)
青山忠正『日本近世の歴史6 明治維新』(吉川弘文館、二〇一二年)
家近良樹『幕末の朝廷――若き孝明帝と鷹司関白』(中央公論新社〔叢書〕、二〇〇七年)
家近良樹『江戸幕府崩壊――孝明天皇と「一会桑七(講談社〔学術文庫〕、二〇一四年)
家近良樹『徳川慶喜(人物叢書)』(吉川弘文館、二〇一四年)
家近良樹『ある豪農一家の近代』(講談社(選書メチ已、二〇一五年)
猪飼隆明『西南戦争――戦争の大義と動員される民衆』(吉川弘文館、二〇〇八年)
伊藤之雄『明治天皇』(ミネルヴア書房、二〇〇六年)
犬塚孝明『明治維新対外関係史研究』(吉川弘文館、一九八七年)
珪h勲『王政復古』(中央公論社〔新書〕、一九九一年)
鵜飼政志『明治維新の国際舞台』(有志舎、二〇一四年)
人久保利謙編『岩倉使節の研究』(宗高査房、一九七六年)
小川原正道『西南戦争――西郷隆盛と日本最後の内戦』(中央公論新社〔新書〕、二〇〇七年)
萩原延寿『遠い崖――アーネスト・サトウ日記抄一三-西南戦争』(朝日新聞社、二〇〇一年)
奥谷松治「品川弥二郎伝」(高陽書院、一九四〇年。のちマツノ書店によって二〇一四年覆刻)
刑部芳則「明治国家の服制と華族」(吉川弘文館、二〇一二年)
落合弘樹『明治国家と士族』(吉川弘文館、二〇〇一年)
笠原英彦『明治留守政府』(慶應義塾大学出版会、二〇一〇年)
加治木常樹『薩南血涙史』(一九一二年。のち青潮社から一九八八年に覆刻)
勝田政治『内務省と明治国家形成』(吉川弘文館、二〇〇二年)
勝田政治『〈政事家〉大久保利通――近代日本の設計者』(講談社〔選書メチエ〕、二〇〇三年)
紙屋敦之『東アジアのなかの琉球と薩摩藩』(校倉書房、二〇一三年)
芳即正『島津斉彬(人物叢書)』(吉川弘文館、一九九三年)
芳即正『坂本龍馬と薩長同盟』(高城書房、一九九八年)
芳即正『島津久光と明治維新――久光はなぜ討幕を決意したのか』(新人物往来社、二〇〇二年)
*島津久光を本格的に取り上げた最初の著作である。以後、本書に刺激され、久光に関する著作や論文が相次いで発表されることになった。
姜範錫『征韓論政変(明治六年の権力闘争)』(サイマル出版会、一九九〇年)
京都市編『京都の歴史』第七巻(京都市史編纂所、一九七九年)
久住真也『長州戦争と徳川将軍』(岩田書院、二〇〇五年)
後藤正義『西南戦争警視隊戦記』(サンケイ新聞データシステム編集制作、一九八七年。のちマツノ書店によって二〇一六年覆刻)
雑賀博愛『杉田鶉山翁』(鶉山会、一九二八年)
佐々木克『幕末政治と薩摩藩』(吉川弘文館、二〇〇四年)
佐々木寛司『明治維新史論へのアプローチ――史学史・歴史理論の視点から』(有志舎、二〇一五年)
佐藤誡郎『幕末維新の民衆世界』(岩波書店〔新書〕、一九九四年)
佐藤隆一『幕末期の老中と情報――水野忠精による風聞探索活動を中心に』(思文閣出版、二〇一四年)
篠田達明『偉人たちのカルテ――病気が変えた日本の歴史』(朝日新聞出版〔文庫〕、二〇一三年)
菅良樹『近世京都・大坂の幕府支配機構――所司代・城代・定番・町奉行』(清文堂出版、二〇一四年)
鈴木暎一『藤田東湖(人物叢書)』(吉川弘文館、二〇〇五年)
関口すみ子『御一新とジェンダーーー荻生徂徠から教育勅語まで』(東京大学出版会、二〇〇五年)
高木不二『日本近世社会と明治維新』(有志舎、二〇〇九年)
高橋秀直『幕末維新の政治と天皇』(吉川弘文館、二〇〇七年)
高村直助『小松帯刀(人物叢書)』(吉川弘文館、二〇一二年)
高村直助『永井尚志』(ミネルヴア書房、二〇一五年)
田中彰『明治維新観の研究』(北海道大学図書刊行会、一九八七年)
知野文哉『『坂本龍馬』の誕生――船中八策と坂崎紫瀾』(人文書院、二〇一三年)
辻ミチ子『和宮』(ミネルヴア書房、二〇〇八年)
津田茂麿『明治聖上と臣高行』(原書房、一九七〇年)
堤啓次郎『地方統治体制の形成と士族反乱』(九州大学出版会、二〇一〇年)
友田昌宏『戊辰雪冤――米沢藩士・宮島誠一郎の「明治」』(講談社〔現代新書〕、二〇〇九年)
友田昌宏『未完の国家機構――宮島誠一郎と近代日本』(岩田書院、二〇一一年)
中村武生『池田屋事件の研究』(講談社〔現代新書〕、二〇一一年)
奈良勝司『明治維新と世界認識体系――幕末の徳川政権 信義と征夷のあいだ』(有志舎、二〇一〇年)
布引敏雄『長州藩部落解放史研究』(三一書房、一九八〇年)
畑尚子『幕末の大奥――天璋院と薩摩藩』(岩波書店〔新書〕、二〇〇七年)
林吉彦『薩摩の教育と財政並軍備』(鹿児島市役所、一九三九年。のち第一書房によって一九八二年覆刻)
原口清『日本近代国家の形成』(岩波書店、一九六八年)
原口虎雄『幕末の薩摩』(中央公論社〔新書〕、一九六六年)
坂野潤治・宮地正人編『日本近代史における転換期の研究』(山川出版社、一九八五年)
藤野保『近世国家解体過程の研究――幕藩制と明治維新』後編(吉川弘文館、二〇〇六年)
保谷徹『戊辰戦争』(吉川弘文館、二〇〇七年)
牧原憲夫『明治七年の大論争――建白書から見た近代国家と民衆』(日本経済評論社、一九九〇年)
升昧準之輔『日本政党史論』第一巻(東京大学出版会、一九六五年)
升昧準之輔『日本政治史――幕末維新、明治国家の成立』(東京大学出版会、一九八八年)
町田明弘『島津久光=幕末政治の焦点』(講談社〔選書メチエ〕、二〇〇九年)
町田明弘『幕末文久期の国家政略と薩摩藩――島津久光と皇政回復』(岩田書院、二〇一〇年)
町田明弘『グローバル幕末史――幕末日本人は世界をどう見ていたか』(草思社、二〇一五年)
松浦玲『明治の海舟とアジア』(岩波書店、一九八七年)
松尾正人『木戸孝允』(吉川弘文館、二〇〇七年)
丸山幹治『副島種臣伯』(大日社、一九三六年。のち、みすず書房によって一九八七年覆刻)
三谷博『愛国・革命・民主――日本史から世界を考える』(筑摩書房〔選書〕、二〇一三年)
三宅紹宣『幕長戦争』(吉川弘文館、二〇一三年)
宮地正人『幕末維新期の社会的政治史研究』(岩波書店、一九九九年)
毛利敏彦『明治六年政変の研究』(有斐閣、一九七八年)
毛利敏彦『明治六年政変』(中央公論社〔新書〕、一九七九年)
*両書の刊行をきっかけに明治六年政変の研究が格段に深められたという点で、画期的な位置を占める。
山内昌之『歴史の作法――人間・社会・国家』(文藝春秋〔新書〕、二〇〇三年)
論文他
青山忠正「薩長盟約の成立とその背景」(『歴史学研究』第五五七号、一九八六年)
青山忠正「龍馬と薩長盟約」(佛教大学歴史学部編『歴史学への招待』世界思想社、二〇一六年所収)
飛鳥井雅道「皇族の政治的登場――青蓮院宮活躍の背景」(佐々木克編『それぞれの明治維新』吉川弘文館、二〇〇〇年所収)
家近良樹「島津久光の政治構想について――武力倒幕を決断したか否か」(明治維新史学会編『幕末維新の政治と人物』有志舎、二〇一六年所収)
市村哲二「企画展『玉里島津家資料から見る島津久光と幕末維新』展示資料に関する調査報告」(『黎明館調査研究報告』第二九集、二〇一七年)
伊牟田比呂多「西郷下野に伴い辞職した警察官、明治中・後期に警察トップへ復活の背景」(『敬天愛人』第三十一号、二〇一三年)
刑部芳則「廃藩置県後の島津久光と麝香間祗侯」(『日本歴史』第七一八号、二〇〇八年)
刑部芳則「宮中勤番制度と華族――近習・小番の再編」(『大倉山論集』第五七輯、財団法人大倉精神文化研究所、二〇一一年)
柏原宏紀「内治派政権考」(『日本歴史』第七八五号、二〇一三年)
芳即正「薩摩藩と薩長盟約の実行」(明治維新史学会編『明治維新の新視角――薩摩からの発信』高城書房、二〇〇一年所収)
芳即正「篤姫とその時代」(芳即正編『天璋院篤姫のすべて』新人物往来社、二〇〇七年)
久保正明「明治六年政変後の島津久光派」(『日本史研究』第六一一号、二〇一三年)
栗原伸一郎「米沢藩士宮島誠一郎『戊辰日記』に関する一考察――広沢兵助(真臣)との密談をめぐる諸史料」(『歴史』第九十八輯、二〇〇二年)
栗原伸一郎「米沢藩の諸藩連携構想と[奥羽越]列藩同盟」(『歴史』第一〇七輯、二〇〇六年)
古賀勝次郎「伊地知正治と立憲構想――安井息軒との関連で」(早稲田大学日本地域文化研究所編『薩摩の歴史と文化』行人社、二〇一三年所収) 佐々木克「大久保利通と囲碁の逸話」(前掲『明治維新の新視角』所収)
笹部昌利「薩摩藩島津家と近衛家の相互的『私』の関わり――文久二年島津久光『上京』を素材に」(『日本歴史』第六五七号、二〇〇三年)
鮫島吉廣「薩摩の焼酎と食文化」(前掲『薩摩の歴史と文化』所収)
清水善仁「文久二年閏八月の島津久光帰国と朝廷」(『明治維新史研究』第五号、二〇〇九年)
仙波ひとみ「幕末における議奏の政治的浮上について――所司代酒井と議奏『三卿』」(『文化史学』第五十七号、二〇〇一年)
仙波ひとみ「幕末における関白―『両役』と天皇――安政五年『外夷一件』をめぐる『朝議』を中心に」(『日本史研究』第四七三号、二〇〇二年)
平良聡弘「旧紀州藩の明治維新観――『南紀徳川史』を中心に」(『和歌山県立文書館 紀要』第一七号、二〇一五年)
高木不二「慶応期薩摩藩における経済・外交路線と国家構想」(前掲『明治維新の新視角』所収)
高久嶺之介「書評『西郷隆盛と幕末維新の政局』」(『経済史研究』第こ(号、二〇一二年)
高橋秀直「廃藩置県における権力と社会――開化への競合』(山本四郎編『近代日本の政党と官僚』東京創元社、一九九一年)
高橋秀直「征韓論政変と朝鮮政策」(『史林』第七五巻第二号、一九九二年)
高橋秀直「廃藩政府論――クーデターから使節団へ」(『日本史研究』第三五六号、一九九二年)
高橋秀直「征韓論政変の政治過程」(『史林』第七六巻第五号、一九九三年)
高橋秀直「二都物語――首都大坂と離宮都市京都」(『京都市政史編さん通信』第一九号、二〇〇四年)
高橋裕文「武力倒幕方針をめぐる薩摩藩内反対派の動向」(家近良樹編『もうひとつの明治維新――幕末史の再検討』有志舎、二〇〇六年)
田村貞雄「『征韓論』政変の史料批判――毛利敏彦説批判」(『歴史学研究』第六一号、一九九一年)
田村貞雄「棡野利秋談話〔一名『桐陰仙譚』について〕」(日本大学国際関係学部国際関係研究所『国際関係研究』第二六巻一号、二〇〇五年)
田村省三「島津斉彬の集成館事業――薩摩藩の近代化とその背景」(前掲『薩摩の歴史と文化』所収)
辻ミチ子「近衛家老女・村岡-女の幕末社会史」(前掲『それぞれの明治維新』所収)
寺尾美保「晩年の篤姫」(前掲『天球院篤姫のすべて』所収)
遠山茂樹「有司専制の成立」(遠山茂樹・堀江栄一編『自由民権期の研究』第一巻、有斐閣、一九五九年)
徳永和喜「将軍家と島津家との婚姻」(前掲『天埠院篤姫のすべて』所収)
中元崇智「『土佐派』の『明治維新観』形成と『自由党史』――西郷隆盛・江藤新平像の形成過程を中心に」(『明治維新史研究』第六号、二〇〇九年)
原口清「参預考」(『原口清著作集1 幕末中央政局の動向』岩田書院、二〇〇七年所収)
原口清「孝明天皇の死因について」(『原口清著作集2 王政復古への道』(同右)
原口清「廃藩置県政治過程の一考察」(『原口清著作集4 日本近代国家の成立』(同右、一一〇〇八年)
原田良子・新出高久「薩長同盟締結の地『御花畑』発見」(『敬天愛人』第三四号、二〇一六年)
坂野潤治「明治政権の確立」(大久保利謙他編『日本歴史大系』4、山川出版社、一九八七年)
広瀬靖子「西南戦争雑抄」上・下(『日本歴史』第二六一・二六三号、一九七〇年)
福田賢治「薩摩と明治維新」(前掲『薩摩の歴史と文化』所収)
藤井貞文「解題」(『維新史料編纂会講演速記録』二、東京大学出版会、一九七七年)
真栄平房昭「異国船の琉球来航と薩摩藩―一九世紀の東アジア国際関係と地域」(明治維新史学会編『講座 明治維新1』有志舎、二〇一〇年所収)
町田明弘「第一次長州征伐における薩摩藩―西郷吉之助の動向を中心に」(『神田外語大学日本研究所紀要』第八号。二〇一六年)
真辺将之「青年期の板垣退助と大隈重信――政治姿勢の変化と持続」(『日本歴史』第七七六号、二〇一三年)
三谷博「維新における『変化』をどう『鳥瞰』するか―『複雑系』研究をヒントとして」(前掲『明治維新の新視角』所収)
宮地正人「中津川国学者と薩長同盟――薩長盟約新史料の紹介を糸口として」(中山道歴史資料保存会『街道の歴史と文化』第五号、二〇〇三年)