フィールズ賞受賞者の、フィールズ賞受賞前後の職歴を見ると、フィールズ授賞理由の業績の発表と、「就職活動の成功」に、直接の関係がないようにみえる。2年以上ずれている例が多い。
わたしが参考にしたのは、日本の受賞者3人と、1998年の受賞者4+1人(特別賞受賞者ふくむ)。
他の例をいろいろ考えて、業績と就職活動の成功が関係しているとはっきりいえるのは、佐藤幹夫氏(師の彌永昌吉氏のところに論文をもっていって、それが認められて就職できた)、それから2段ほどさがってグレゴリー・ペレルマン氏なのではないだろうか。
たしかに、フィールズ賞の受賞者たちはかなり特殊な例である。しかし、こういう例をよくみることは、意外と一般的な法則を見つける役に立つのではないだろうか?