『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

「アビニヨンの娘たち」(1907年作)を物理的にこわしたとしても、せいぜい想像の10パーセントしか破壊的行動ではない。

その10パーセントが大事なんだ、という人が、どのような立場の人間にもいるが、私にはどうでもいいことである。
これはだれでもおもいつくことだが、模造品を作ってすりかえて、鑑賞者の目がふしあなであることは、立派に破壊的行動である。
しかし、ほんとうに、一番破壊的な行動は、「アビニヨンの娘たち」より固定観念を破壊するものを「つくる」ことである。
わたしが、そこらへんのニヒリストに同意したくないのは、こういうことをいう勇気(才能ではない)がないからだ。