――ペラペラな観光看板みたいなものしかできなかったことはすぐに予想できる。製作者がいいものをつくろうとしていないのは、あの「遠足」の場面でだれでもわかるべきだった。そこに気がつかないのが、すくなくともツイッター、SNS文化の堕落を示している。何ほしいのかはっきりわからないだから堕落でしかない。
じつはインターネットの問題は万博とある程度関係がある。
それにしても、あのあとでイーロン・マスクのツイッター独占事件があった。あのとき、わたしは非常につめたい目線でみていた。使用者がライフラインであることを押し出すこともできず、エンターテイメントと割り切ることもできず、そもそもふんばりどころがわからず、いいとこどりしようとするから、あんな金持っただけの身勝手なやつにいいように押しのけられるんだろうが。大勢あいつにつるんでさえいる。まっとうな人もいるのは知っているが、そもそも常設物で一番使えるのがどうして災害時の連絡用ライフラインってことになるのか。ツイッターに対する注文がはっきりしないってことじゃないか。
そもそも、たいよりないライフラインという自己認識でふんばっておけば、あそこまで肥大化することはなかった。ラクしていい思いしようとするからこんな結果になった。インテリでもそんなやつは大勢いる。