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◎四国編(1992年5月出版)(地図が各章の冒頭に掲載されている)
001 はじめに
第一章 高知県
009 調査にあたり
014 一 山奥での「先山」工事――佐賀町佐賀発電所 門田豊
019 二 昼夜分かたず逃亡防止――日本鉱業白滝鉱山 田井肇
024 三 逃亡者に木柱をしばりつけ――本川村長沢ダム 栗原透
028 四 「募集」の美名のもとに――吾川村加枝発電所 黄英信
035 五 生活はすべて軍隊式――四万十川(渡川)改修工事 徐政夫
041 六 特攻基地でも強制労働――宇佐町第五〇震洋隊基地 崔永秀
045 七 危険な難所工事に――柏島~平山間軍用道路 栗原透
051 証言―異郷の丘に建つ一基の墓 李在雨
055 証言―静岡での出来事 成錫均
第二章 徳島県
061 調査にあたり
063 一 軍属としての強制労働―松茂町海軍飛行場 福島尚吾・李福見
068 二 ”夏みかん”には近づくな――市場町海軍飛行場 李福見
075 三 苦難を物語る朝鮮靴――日本鉱業高越鉱山 西好弘・小川弘幸・李福見
080 四 ひっそりと今も残る地下発電所――山城町地下秘密発電所 篠原晴美
087 五 靄につつまれた小島の秘密基地――小勝海軍特攻隊基地 今津尚男・金太奎
093 六 強制連行された青年たちの写真――羽ノ浦第四海軍燃料廠 金太奎
097 七 一冊の個人日記から――椿泊町海軍秘密基地 今津尚男・池添幸宏・金太奎
第三章 香川県
107 調査にあたり
110 一 残された『労働者募集誌』――三菱鉱業直島精錬所 浄土卓也
126 二 戦争末期の突貫工事――高松市旧林陸軍飛行場 山崎数則・浄土卓也
132 三 ここにも「慰安所」があった?――観音寺市海軍飛行場 石崎祐子
136 四 トンネルから聞こえる朝鮮民謡――詫間町海軍航空隊基地 香川清
140 五 『二十四の瞳』の島でも――小豆島海軍特攻隊基地 中林常治
146 同じ陽の下で 田川清
149 時効なき戦争責任 根本博愛
150 調査の第一歩をしるして 李東烈
第四章 愛媛県
153 調査にあたり
155 一 今も点在する掩体――松山市吉田浜航空基地 野口仁
161 二 炭俵四,五〇〇俵を供出せよ――温泉群川内町 後藤田健
165 三 別子銅山筏津作業場――住友鉱業別子ど算 高橋剛
169 四 聞き取り調査のなかで――佐々連鉱業佐々連鉱山 高橋剛
172 五 自治体、企業からの資料は――住友資本の町、新居浜市で 石川義美
174 今治市の「ドック工事」 矢野学
175 自分で見た無縁墓――四国朝鮮学校課外授業 趙成虎
179 証言――とにかく暴力で統制していた 高兼紹
第五章 資料編
184 資料編解説
185 高知県知事引継書
196 香川県知事引継書
199 愛媛県知事引継書
205 あとがき
209 執筆者および各県調査団員