東京大学の学費値上げに反対する学生とその支援者たちの、致命的な無神経さにたいする公開質問状
1、米川正夫訳のドストエフスキー、トルストイの世界中でたいへん売れた小説の日本語訳は、インターネット上で共有されるべきと考えますか。それとも、労働者の賃金を上げることでちまちました作業をしなくてもいい環境をつくるべきだと考えますか。
2、近代約200年間で最高(高潔なだけではない)と本記事執筆者が考える歴史家の一人、梶村秀樹氏の著作は、どのように人々に共有されるべきと考えますか? それとも、専門家むけのこわしていいおもちゃでいいじゃないかと考えますか? それともゴミと考えますか?
3、朴裕河氏の、戦時性暴力被害者に対する名誉棄損をふくんだ『帝国の慰安婦』を、言論の自由を盾に支持した何十人もの知識人は、愚かだと考えますか?
4、能登地震の支援のため、「ネットの情報発信などけっきょく限界があるに決まっている、貯金をくずして万単位の金を送る。現場に行けないならそれしかない。」という極論について、愚かだと考えますか? それとも正論と考えますか?
5、高等教育は結局のところ傲慢で無神経で貧乏人を搾取する悪人をつぎつぎつぎつぎつくるだけではないか、とうなされたりしませんか?
6、あなたは、高い学歴をもちながら弱い立場の人たちに対して深い慈悲の心をしめす人間の、そこまでにいたった人生をどこまで知りたいと考えますか? それとも表面だけ見てわかったつもりにならないと自分のプライドが崩壊すると考えますか?
たとえ無回答だろうが、わたしはライフラインをささえるという考えその一点から、本当にいやいやだけども学費値上げ反対をする。本当ですよ。
追記はまたあとで。それにしてもあの無神経さには怒りがこみあげて耐えられなかった。
いろいろ考えたが、「高等教育の毒」とかけば全部すむのではなかったろうか。多分本当はそうなのだろう。
梶村先生と梶村先生から紹介された反植民地闘争の個性ある人士に、せっつかれた。また、親戚に、戦時中に、あと一回分、船の予定がちがっていたら生きて帰れなかった人がいる。その人にせっつかれている気がする。たぶん、本当にそういう面があるのだろう。
それと、インターネットユーザーというのは高等教育を堕落していて、結局のところ高等教育がほしくてしょうがない。ただし、楽をしてほしいか、という点でわかれている。それだけの話とみてほぼまちがいない。
25分プラス20分ぐらいで書けた。
うん、これでいいんだ。