2023-04-19 たぶん、ほとんど根拠の無い著作権保護期間延長のせいで内田百けん作品が無償化されなかったことは、インターネットと物を書くことの関係性に少なくない損失をあたえたと思う。小説でも物語でもない、しいて言うならば、エッセイだが、金をとっても、精神的に威張ろうという気がないあの作品群はあまり例がない。やはり漱石の夢十夜、永日小品のような力を抜いた作品が近いが。ああいうふうに書いていいというのは開放感がある。注目されるかどうかきにせずに書くことは非常に大事だ。