『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

わたしの、本気の反万博論 その35 たとえ反ナショナリズムのためという理由であっても、1967年の新井真一氏のあの決断を否定するのは、認めるべき歴史の否定であり、人間の誇りにかかわる最重要な決断を黙殺してしまうダメな行為だ。あれをこえることだけを考えるんだ。わたしは断言する。

1967年6月8日、東京都青山の岡本太郎宅を訪れた新井真一(1970年大阪万博事務方トップ)はこんなことを言った。

「先生以外には誰もほかに考えていません。七〇年三月十五日からと会期も決定し、間もなく世界中に参加招請状を発送します。その中心になるテーマ館です。いま十億の予算があります。この予算を全部お渡しして、お任せしますから。どのようにお使い下さっても、口は出しません。もし絵を一枚描いて、これがテーマだよとおっしゃれば、それでも結構です。」

岡本太郎に乾杯』(岡本敏子)、『「太陽の塔」新発見!』(平野暁臣)より。


あれをこえることだけを考えるんだ。結果は後でついくるはずだ。ここに一切の冗談はない。
無謀なのはわかっているんだ。