『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

わたしの、本気の反万博論 その1 まっとうなコミュニケーションがなりたっていない!

2025年大阪万博に関係するいろいろな記事やコメントを見たが、本気の反万博論がない! これがわたしの不満だ。本気の反オリンピック論はあるのに……このことはあとでくわしく説明する。
だから、わたしのすべてをそそぎこんで、本気の反万博論をする。いったい何人読まれるかわからないが、このままではおさまりがつかない。

まず、第一にいうべきことは、まっとうなコミュニケーションがなりたっていない! ということ。
今一番問題になっているリング状大屋根、建設費用350億円のこれの「建設理由」について、自見大臣は、「夏の日よけとして大きな役割を果たす」などと答え、大批判をあびた。
自見英子大臣は350億円「日よけ」発言で大炎上 大阪万博“建築費”を膨張させた経産省OBの罪(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース
ここで、「芸術的に大きな価値があるんです! ぜひつくりたいです」というのであれば、極端ではあるが、いちおうコミュニケーションがなりたっている。しかし、「夏の日よけとして大きな役割を果たす」というのであれば、「高すぎだバカ!」と批判されて当たり前だ。こんなに給料が上がらず物価が上がっているのだから、無神経の極みだ。ただの大臣にまっとうな思考を求めるのがもともと無駄といわれるかもしれない。しかし、ここはまっとうなコミュニケーションを求めないといけない。

ここで注意しないといけないのは、「まっとうなコミュニケーション」と、「まとも(にみえる)コミュニケーション」はちがうものだ、ということである。
次に、「まっとうなコミュニケーション」のひじょうにすぐれた例を、1970年大阪万博の歴史から引用することにする。


(つづく)