『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

最近話題の対話型AIにがっかり。インターネットのことすらよくわかっていない返事がかえってきた

Bing AI - 検索

ログインの必要のない、上のAIに

「『カラマーゾフの兄弟』(ドストエフスキー)を読むことのできるサイトを教えてください」(「より厳密に」設定)

と質問したら、以下の返事がかえってきた。

「『カラマーゾフの兄弟』は、ロシアの文学者フョードル・ドストエフスキーの最後の長編小説で、非常に重要な作品です1。しかし、私の検索結果では、この作品をオンラインで読むことができる特定のウェブサイトは見つかりませんでした。一部の書店では、この作品を購入することができます23。また、マンガ版も存在します4。それでもオンラインで読むことを希望される場合は、電子書籍ストアやオンライン図書館をご利用いただくことをお勧めします。ただし、著作権には十分注意してください。それらのプラットフォームでは、多くの古典作品が合法的に提供されています。」

正直、驚いてしまった。この私が電子テキスト(米川正夫訳)を作って公開しているのに、なんでわからないのか?
『カラマーゾフの兄弟』三回目の校正終了 カテゴリーの記事一覧 - [反万博!!!] 『カラマーゾフの兄弟』『悪霊』『アンナ・カレーニナ』『白痴』『死の家の記録』(米川正夫・訳)『熟語本位英和中辞典』(斎藤秀三郎)の完全電子化をすすめるブログ
いや、それでなくとも、原文、英語訳(ガーネット訳)、日本語訳(中山省三郎訳、ただし第5章まで)があるのだが……
Братья Карамазовы (Достоевский) - Викитека
The Project Gutenberg eBook of The Brothers Karamazov by Fyodor Dostoyevsky
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 カラマゾフの兄弟 上
google翻訳などを使えば、ある程度の確認はできる。


ひょっとしてとおもって、以下の質問をしてみた。

「『仮面の告白』(三島由紀夫)の原文の一部を読むことのできるサイトを教えてください」(「より厳密に」設定)

以下、返事。

「『仮面の告白』は三島由紀夫の著作で、オンラインで読むことができるサイトは以下の通りです:

青空文庫:こちらは日本の公共図書館で、多くの著作を無料で読むことができます。ただし、『仮面の告白』が含まれているかどうかは確認が必要です。
Amazon:こちらでは『仮面の告白』を購入することができます。
紀伊國屋書店ウェブストア:こちらでも『仮面の告白』を購入することができます。
集英社ebookオリジナル:こちらでは『仮面の告白』についての解説を読むことができます。
新潮社:こちらでは『仮面の告白』の一部を試し読みすることができます。
これらのサイトをご利用いただく際には、著作権法を遵守してください。それぞれのサイトで提供されているコンテンツは、サイトの利用規約に基づいています。また、一部有料のサイトもありますので、ご注意ください。それぞれのリンクをクリックして詳細をご確認いただけます。1」

私が、インターネット上で動かしている(はずの)AIにたいして想像していた返事とずいぶんちがう。対話型AIはある程度調整しないといけないのかもしれないが、なんだかおかしいぞこれは。

以下の質問。

「『第一阿房列車』(内田百閒)の原文の一部を読むことのできるサイトを教えてください」(「より厳密に」設定)

以下、返事。

「『第一阿房列車』は、作家内田百閒が1950年から1955年にかけて執筆した紀行文シリーズ全15編の一部で、『第一阿房列車』『第二阿房列車』『第三阿房列車』全3巻が刊行されました1。しかし、残念ながら原文の全文をオンラインで読むことができるウェブサイトは見つかりませんでした。書籍を購入するか、図書館で借りることをお勧めします23。ご了承ください。1。」

『第一阿房列車』の序盤のさらに一部だが、書き写しているサイトがある。
内田百閒『阿房列車』(1952) - キッチンに入るな

以下、質問。

「『片腕』(川端康成)の原文の一部を読むことのできるサイトを教えてください」(「より厳密に」設定)

以下、返事。

「『片腕』は、川端康成の短編小説で、ある男が一人の若い娘からその片腕を一晩借り受けて、自分のアパートに持ち帰り一夜を過ごす物語です1。しかし、残念ながら原文の全文をオンラインで読むことができるウェブサイトは見つかりませんでした。書籍を購入するか、図書館で借りることをお勧めします23。ご了承ください。1。」

『片腕』については、以下のサイトがある。

日本ペンクラブ電子文藝館


前に、「ひろしまタイムライン」事件に関連して、ツイッターの使用者はツイッターのことがわからない、という意味のことを書いたことがあるが、似たような問題がここにもあるのではないか。