『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

「わたし(たち)は『EXPO1970』をこえようとしない最低のクズです、と宣言すること」、EXPO2025開催について、私が最低限の条件だと考えるのが、これである。

現代日本のすべての文化は「最低のクズ」だったのである。宣言しないだけで。

私は本気である。
「わたし(たち)は『明日の神話』をこえようとしないクズです、と宣言すること」はまだいい。誤解しようがない宣言だから。
こえようとしようと宣言すること、これはすばらしい。結果としてこえられたことは、極端に言えば2番目の重要性しかない。
このことがわからない反権力運動などどうでもいい。
主体的独創性が欲しいのではなかったのか? 狭い意味の「能力」と混同しているだけではないのか?






岡本太郎の宇宙1 対極と爆発

目次
岡本太郎の新世紀 003

赤い兎 011

今日の芸術
初版の序 020
新版のために 021
文庫版によせて 022
一 なぜ、芸術があるのか 023
二 わからないということ 033
三 新しいということは、何か 055
四 芸術の価値転換 100
五 絵はすべての人の創るもの 115
六 われわれの土台はどうか 191
夜の会
夜の会 248
悲劇的な立場の自覚 250
悲劇について(座談会) 252
アヴァンギャルドの精神(座談会) 281
前衛絵画をめぐる(対談) 316
対極主義(討論) 332
対極主義
アプストラクシオンとスュールレアリズム 352
絵画の価値転換 353
アヴァンギャルドの歴史 356
アヴァンギャルドの精神 382
対極主義 409
対極主義 412
影響 流派 展望 420
芸術観――アヴァンギャルド宣言 421
結語、アヴァンギャルドの将来(対極主義) 432
爆発と瞬間
わが裏切りの芸術 440
わがレアリテ 442
無意味・笑い(森の掟) 443
黒い太陽 445
わが友――ジョルジュ・バタイユ 451
宇宙時代の芸術 456
対極――芸術の現代を超える 463
瞬間 476
序――呪術誕生 482
芸術と遊び――危機の接点 489
対極 503
万国博に賭けたもの
祭り 514
万博の思想(インタビュー) 520
万国博に賭けたもの 547

解説 「爆心地」に残された言葉(椹木野衣) 561
解題に代えて 589




岡本太郎の宇宙3 伝統との対決

目次

岡本太郎の新世紀 005

縄文土器論――四次元との対話 013

日本の伝統
初版の序 032
角川文庫版の序 034
はじめに 035
1 伝統とは創造である 038
2 縄文土器――民族の生命力 062
3 光琳――非情の伝統 084
4 中世の庭――矛盾の技術 112
5 伝統論の新しい展開――無限の過去と局限された現在 203

雪舟は芸術か 215
伝統論争(対談 亀井勝一郎岡本太郎) 223
日本再発見――芸術風土記
秋田 254
長崎 271
京都 293
出雲 293
岩手 341
大阪 364
四国 391
日本文化の風土 415
あとがき 427

伝統と創造 431
伝統と現代造形 435

伝統とはなにか 448
伝統とはなにか 448
原始の美 463
「伊勢」――ふたつの神聖 473
仏像にせもの論 475
面 481
石と木における人間のドラマ 491
生活者のイメージ――琳派の自然 513
浮世絵・光琳縄文土器 523
解説 伝統の血肉化へ(山下裕二) 529
解題に代えて 555


岡本太郎の宇宙2 太郎誕生

岡本太郎の新世紀

母の手紙

父母追想 014
滞欧中の手紙 024
東京から巴里への手紙 093
「母の死」父と子の書簡 162
付記 225
岡本一平による序 225
母の思い出 229
あとがき 234
川端康成による序 236
自伝抄 挑む
対極に遊ぶ男 240
母の後ろ姿 242
学校ぎらい 245
抽象芸術運動 252
「傷ましき腕」の誕生 257
バタイユとの出会い 264
破局 269
四番目主義 274
”冷凍された”五年間 279
孤独な闘いを開始 282
太陽の塔 287

巴里回想

巴里の悲劇 292
美の先達者 304
巴里画壇の黄昏 318

小説『青春の森』 335

パリの仲間たち

パリの仲間たち 358
ブラウネール事件 388
回想の女流画家 390

青春ピカソ

ピカソ発見 404
ピカソへの挑戦――権威破砕の弁証法 414
ピカソ芸術の本質 423
ピカソの作品 445
青春ピカソ 477
ピカソとの対話 494

わが二等兵物語

わが二等兵物語 524
白い馬 539

大陸の風物 541

私の哲学――若き世代からの発言 551

あとがき(『岡本太郎画文集 アヴァンギャルド』より) 573

解説 聖家族曼荼羅安藤礼二) 581

解題に代えて 605


岡本太郎の新世紀5 世界美術への道

すさまじい美学について 013

美の呪力

Ⅰ イヌクシュクの神秘 022
Ⅱ 石がもし口をきいたら 036
Ⅲ 血・暗い神聖 054
Ⅳ 古代の血・現代の血 070
Ⅴ 透明な爆発・怒り 089
Ⅵ 挑戦 106
Ⅶ 仮面の戦慄 123
Ⅷ 聖火 140
Ⅸ 火の祭り 155
Ⅹ 夜――透明な混沌 174
XI 宇宙を彩る 192
あとがき 207

日本列島文化論――日本人は爆発しなければならない(対話)

泉さんのことなど――まえがきにかえて(岡本太郎
第一章 反ヨーロッパ宣言 214
第二章 「血」と「太陽」 249
第三章 科学との対決 280
第四章 伝統論 324
第五章 日本人は爆発しなければならない 346
あとがきにかえて (泉靖一) 382

遥かなりユーラシア草原

騎馬民族の呪力 388

中南米に見る生命の深淵

「現代」の対極 408
メキシコ賛歌 416
溢れる人間味 423
テキーラとレモン 426
燃える中南米の美 429
ケイロスのメキシコ芸術 443
インカの末裔 453

宇宙を翔ぶ「眼」

時空を超える感動 462

岡本太郎 年譜 481

解説 孤独な呪術師の使命(今福龍太) 509

解題に代えて 541




岡本太郎の新世紀4 日本の最深部へ

沖縄文化論――忘れられた日本

まえがき 014
沖縄の肌ざわり 015
「何もないこと」の眩暈 041
八重山の悲歌 072
踊る島 103
神と木と石 131
ちゅらかさの伝統 156
結語 165
あとがき 180
増補 神々の島 久高島 182
増補 本土復帰にあたって 200

神秘日本

オシラの魂――東北文化論 208
修験の夜――出羽三山 273
花田植―農事のエロティスム 311
火、水、海賊――熊野文化論 336
秘密荘厳 382
曼荼羅頌 409
後記 431

お答えいたします――花田清輝鶴見俊輔唐木順三木下順二に答える

花田清輝より岡本太郎へ。『今日の芸術』をめぐって。 436
岡本太郎より花田清輝へ。 439
鶴見俊輔より。岡本太郎「日本の伝統」「伝統序説」によせて。 441
鶴見俊輔にこたえる。 444
伝統と小天才たち。岡本太郎の伝統論をめぐって。(唐木順三) 446
再説、今日の芸術。唐木順三氏の疑問に答えて。 451
岡本太郎『日本再発見』評。 458
日本再発見の意図。木下順二氏の『日本再発見』評に答えて。 460
民衆の生命力 463

日本の伝統と私(対談) 473

縄文の文化こそ、日本人の心のふるさとだ(鼎談) 491

諏訪「御柱祭」 509

解説 もうひとつの旅学、日本へ、神秘へ(赤坂憲雄

解題に代えて 549


岡本太郎の本

第1巻 呪術誕生

呪術誕生 001
呪術誕生 003
黒い太陽 009
美の先達者 014
死の本能――フロイト『快不快原理を超えて』 023
圧しつぶされた叫び 025
ピカソの作品 031
 ゲルニカ 対極 闘争の時代 夜の世紀
夜の会 040
芸術観――アヴァンギャルド宣言 043
絵画の価値転換 052
芸術の価値転換 055
 芸術は「ここちよく」あってはならない 芸術はいやったらしい 芸術は「きれい」であってはならない 芸術は「うまく」あってはいけない
無意味・笑い〈森の掟〉 068
坐ることを拒否する椅子 070
梵鐘を作る 072
衝動から実現まで――私の創作過程 077
わが裏切りの芸術 080
わがレアリテ 082
コンペイ党趣意 084
建築と絵画 090
彫刻について 101
芸術とデザイン 105
絵画における技術とはなにか 112
芸術と遊び――危機の接点 118
対極 130

パリ回想 139

パリ回想 141
パリの悲劇 パリ画壇の黄昏
パリの仲間たち 164
※ アトラン、ペヴスネール、ガボ、ドローネー、モンドリアン、アルプ、ジャコウスキー、ブラウネール、ヴィエラ・ダ・シルヴァ、ソニア・ドローネー、レオノール・フィニなど
わが友 ジョルジュ・バタイユ 200

自伝抄 205
対極に遊ぶ男 母の後ろ姿 学校ぎらい 抽象芸術運動 『傷ましき腕』の誕生 バタイユとの出会い 破局 四番目主義 ”冷凍された”五年間 孤独な闘いを開始 太陽の塔

母と私 249
ユーレイかのこ 童女の呪術 母の業 多摩川 女の原点 私の好きな母の歌

初出一覧 269


第2巻 日本の伝統

日本の伝統 001
一 伝統とは創造である 003
二 縄文文化――民族の生命力 024
三 光琳――非情の伝統 045
四 中世の庭――矛盾の技術 070
五 伝統論の新しい展開――無限の過去と局限された現在 148

日本再発見――芸術風土記―― 157
出雲 159
岩手 180

孤独者と単独者 201
(※富岡鉄斎セザンヌなど印象派との対比)
仏教にせもの論 208
面 213
雪舟 222
生活者のイメージー琳派の自然 225

初出一覧 234

第3巻 神秘日本

神秘日本
オシラの魂――東北文化論 003
修験の夜――出羽三山 059
花田植――農事のエロティスム 090
火・水・海賊――熊野文化論 112
秘密荘厳 151
曼荼羅頌 174
増補 出羽三山紀行――羽黒山・月山・湯殿山 192

沖縄文化論――忘れられた日本――より
「何もないこと」の眩暈 199
八重山の悲歌 226
踊る島 252
神と木と石 275

初出一覧 298

第4巻 わが世界美術史 美の呪力
わが世界美術史 美の呪力
一 イヌクシュクの神秘 003
二 石がもし口をきいたら 017
三 血――暗い神聖 032
四 古代の血・現代の血 047
五 透明な爆発――怒り 063
六 挑戦 077
七 仮面の戦慄――イニシエーション 092
八 聖火 107
一〇 夜――透明な渾沌 136
一一 宇宙を彩る――綾とり・組紐文の呪術 151
増補 仮面脱落 166

ヨーロッパ再訪 181
自然、この反美学的なもの 個展 ピカソとの対話 ヨーロッパの戦後派

芸術家たち 239
ピカソ芸術の世界観 スキャンダリスト ダリ クルト・セリグマン カルダーのアトリエ 特異な彫刻家 ジャコメッティ レジェ作品のオプティミスム アルプの思い出 アトランの死 ミロの透明な世界

渾沌の中の「美」と「聖」(ピエール・クロソウスキー/久米博訳) 277
初出一覧 288

第5巻 宇宙を翔ぶ眼

宇宙を翔ぶ眼
序章 宇宙を翔ぶ眼 003
第一章 匂いと彩りのインド 018
第二章 遥かなりユーラシア草原 048
第三章 いのち輝くスペイン 062
第四章 中南米に見る生命の深淵 103
第五章 韓国発見 145

迷宮のなかを行く 181
迷宮のなかを行く 183
万国博に賭けたもの 208

思い出のパリ 219
思い出のパリ 私と人類学 巴里大学の想い出 パリ土産話 戦火を逃れて

交游抄 271

だだっ子を詩人にした雑誌 預言者ニーチェ 旅愁の人 キャパ、マドモアゼル・タロー エルストの死 青春の友 カイヨワ 懐しい友、ブラッサイ アベコベ 石川淳のこと 孤独な歩行者としての山本太郎 四十年ぶりのマルロー ドローネー夫婦 一つ屋根の下 思想とアクション 瀧口修造

初出一覧 320