『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

わたしの、本気の反万博論 その63 「イベントと建築の死」をはっきり宣言したほうがいい。「芸術の死」ならば、宣言する人がいるだろうに。なぜ宣言しないのか。それは……自分が人生賭けて欲しいものがわからない(わからなくさせられている)から。おそらく、ここにつきる。

現代の、おそらく日本社会に特徴的にあらわれていると思うが、消費文化の異常な視野の狭さ、風通しの悪さが、万博を通してかなり見えてくると思う。
それにしても、「ただの人」である「私」が、なぜこんなに苦悩なしに「イベントと建築の死」をはっきり宣言できるのか。考えてみれば恐ろしい事だ。

「建築の死」「イベントの死」、もう新しくやることなんか何もないんだ、というほうに賭けた方がいい。少なくともわたしはそう決心したし、そこに特に苦悩を感じない。そのこと自体が情けない。