『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

袴田事件について、検察に対しての抗議   検察がいまやっていることは10歳のこざかしいクソガキ以下のふるまいだ。今すぐ、有罪立証を断念すべきだ。

袴田巌さん再審 検察は有罪求める立証を行う方針 審理長期化へ | NHK | 事件

【袴田事件】「法律家として論理が間違っている」弁護団が怒りの抗議 検察側の有罪立証方針に対して憤り(Daiichi-TV(静岡第一テレビ)) - Yahoo!ニュース

弁護団の小川秀世事務局長は「法律家として論理が間違っている。憤りを感じる。(検察側に)再考してもらうために努力をしたい」と述べ、怒りをあらわにした。弁護団は、「再審請求審の蒸し返し」と主張して、検察側の方針を批判した。

再審公判、「無罪」の公算大 「いばらの道」選んだ検察 袴田事件 | 毎日新聞

 しかし、1980年代に再審開始が確定した免田、財田川、松山、島田の四つの死刑事件では、検察側が再審公判で死刑を求刑したものの、いずれも再審無罪が確定。有罪立証した布川事件の再審公判の判決(2011年)でも無期懲役の求刑に対し、無罪が言い渡された。袴田さんの再審公判で有罪立証に失敗すれば、検察に対する国民からの信頼が大きく失われるリスクを抱える。【松尾知典、北村秀徳】

今回の件で検察に対して、「10歳のこざかしいクソガキ以下のふるまい」というのは、まったく正当な批判だと思っている。
検察にたいして、もっとどぎつい言葉を使おうか、ある漫画の「村岡」という登場人物(作中屈指の×××××小悪党)に対しての言葉を引用して嘲笑してやろうかと思ったが、さすがに、わたしの品が落ちるのでやめた。

以下、袴田事件のすべての動きを追跡しているわけではない、と断ったうえでの一個人のコメント
・一つの審理に9年間もかかること自体が異常である。2年以内で審理は終えられたはずだ。
・ズボンの「B」の件だけでも「推定無罪の原則」にもとづいた無罪判決を下すべき、それほどの重大な立証上の問題をかかえている。
・検察が9年間さんざんこだわったのが「5点の着衣」問題だった。不毛な蒸し返しというしかない。
・わたしはいま、刑事および民事ではないが、約3つの立証すべき問題をかかえている。公益性があるべき検察がこのような不毛でみぐるしい行動をとることは、わたしの立証活動に少なくない悪影響をあたえる。そういう理由を根拠として検察に対して直言する。検察は今すぐ袴田事件の有罪の求刑を中止すべき、これしかいう事ができない。刑事訴訟法の乱用というしかない。刑事訴訟法の「善用」をするというのならば、審理のどの時点においても、有罪立証が維持できない時点で有罪の求刑を中止する、これしか方法がない。


追記 最近、自分史から見たインターネット約30年の歴史をメモの形でも書いておこうと考えている。そこで気がついたことだが、「2ちゃんねる」などのインターネット文化でおこされた訴訟で、目撃証言ふくめて、インターネットの人脈をつかって裁判の方向が大きく変わった事件というのを思い出せない。インターネットの人脈はしょせんその程度の人脈、ということだったのか? もう少し検討したい。