『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

和歌山市における現役首相襲撃事件、実行犯K氏の背景について報道するな、という見下げはてた「バカ」たちは、「いいアイデアをだすから、あなたは私に100万円はらってくれ」と主張できるチャンスをのがしている。(追記予定あり)

いいたいことはタイトル通りなのだが、つづきを書く。

わたしはいぜんから、極右の人たちが、どういう背景があるのか不思議に思っていた。これは、わたしだけではないが。何か家庭内教育や学校教育や恋愛関係の中に、強固な理由が見つかるのかと思っていた。
Colaboに対する攻撃あたり、わたし自身はもう少し前あたりからか、「ああ、この人たち、ものすごくうすっぺらな理由で極端な行動をするんだな」と理解した。正確に言えば……まあ、あとまわしにしよう。
こういう「小さい器」の人をのさばらせておくとどうなるか、(制度としての)民主主義だけではすまない問題がある。そのうちの一つが、「類は友を呼ぶ」「ゲスはゲスと共犯したがる」問題である。具体的にいえば、特に悪質な詐欺師が社会や政治や経済の中枢、少なくともそれに近い場所に寄生し侵食はじめる、ということである。
ではどうすべきか。ある意味では簡単である。「金をだしてでも、いいアイデアを欲しがる」、これを実行することである。こうすればいいアイデアが集まってくるはずなのである。まあ、あの連中がいいそうなことはわかっている。「お前はそんなに金がほしいのか!」とか「党派主義だ!」とかなんとかいいはじめるのだろう。なんて「無能」でなにより自信と自分のない「社会の立てこもり実行犯」だろうか。なのであらかじめ反論しておく。「だったらてめえがいいアイデアをだしやがれこのボンクラのスットコドッコイ! いいアイデアならこっちだっててめえが大嫌いでも金をはらってやらあ!」
器の小さい人は時間と金があってもロクなことを昔の中国の誰かがいっていたが、私までまきこまないでほしいものだ。わたしが昼寝が趣味の人間だったら、とっくにまいっている。



追記:
さてここで、実行犯K氏の事件について、いくつかアイデアを書いておく。以下、現時点ではほとんど根拠のない推測にすぎない。これにもとづいて事件の関係者への取材という名の攻撃をする人は、最低最悪極悪非道の人間のクズであり、わたしにとって現時点で生地獄におちてほしい人ナンバーワンである。このことははっきりもうしあげておく。
しかし、まあ、へたな的あても数投げれば当たるという。アイデアだけは書いておかないといけない。ちなみに、ここで書いてあるアイデアは、全部タダである。
いま、押川剛原作、鈴木マサカズ漫画のマンガ『「子どもを殺してください」という親たち』を読んでいる。押川氏については、「信用できない」という意見もあるが、いちおうそれはおいておく。
これを読んでいて、「あれ、これはヒントになるのではないか」という場面がいくつかあった。

第1巻
何度も「あいつ」とか「やつ」とかだけ……
こりゃあ家自体が病気だな

第2巻
火でもついたら一発アウトだった
他人なら愕然というような部屋の様子を見ても家族は平然としている
孝行や大学はかろうじて通えましたがしょっちゅうトラブルを起こしていました。

第3巻
仮にそんな大金を払ったとしても生涯どこかに閉じ込めておいてくれるわけじゃないんですよね!? 当然です それだったらいっそのこと!!
この件について親子で話し合ったことはありますか? ××が大学を退学になった時点で
長女も交えた家族全員で話し合いました しかし××は彼女に傷ついけられた 自分のほうが被害者だとか自分を正当化する話ばかりで「彼女を殺して自分も死ぬ」「そういう約束なんだ」と…… 約束……ですか はい…

「普通に」「問題なく」って一体どんなやつだよ
問題なんて何もなかったとかのほほんと抜かす家族ほど大切なことをきれいさっぱり見落としている
この写真を見てみろ
スッ
(略)
私から見たらお父さんもお母さんも悪い人には思えません きっとまじめに生きてこられたのだと思います
しかし田舎から上京されて都会で暮らすようになって
子供たちは当然のように大学へ 生活も環境も常にいま以上を求める…… そのような空気が無意識のうちに家庭に漂っていたのではないか……
そうかもしれません……
××が国立大学の受験に落ちたときは大いに落胆して……
××くんの「等身大以上の価値観」を強く求めるパーソナリティはそういった空気のなかで生まれたのかもしれない
それで私たちは一体どうすれば……
××くんのこころはいまよりどころを失くしてさまよっています そんな彼のこころの防波堤になれるのはご両親だけです
だから説得の日は××くんのこころに突き刺さるように
私といっしょにお二人の思いを伝えてほしい
あなたたちの本気の思いを
…………
(略)
でも……××のしたことが許されるわけではありません
もちろんでうs
ただこの手のタイプの人間は強迫観念の強い人を意のままに扱うことに長けてるんですよ
(略)
わかりました





第12巻
#56
「ほとんどの歯が虫歯になっていたそうです」「お母さんにそのことを伝えたら知らなかったと驚いていました。」「はぁ!? 知らなかったで済む話か!!」

Kの家族は、黒色火薬らしきものがあった時点で、なぜ警察に通報しなかったのか? 奴隷化していたのではないと思う。家族Mと2人で庭の手入れをしていたことを近所の住民に目撃されている。奴隷化ならば、たぶんそうはならない。オロオロしていただけ、という可能性がある程度ありうる。ちなみに、マンガのこのケースでは、対象者は3本の「刃物」を隠しもっており、母親も知らなかった。

#57
「親に言われたから友達がやってるから彼に言われたから……」「そういう流れにのってなんとなく生きてきただけなんです……」「というのがお袋さんに聞いた話だ」
(略)
「俺は合コンがどうこうじゃなくてお見合いっていう作り込まれた嘘にお袋さんの人生を見た気がした」「おかしなところで見栄があるんだなって」「だからお母さんを見てるといらいらしたのかな」

家族(それぞれ)の主体性のなさ、無神経さ。まちがうことが致命傷なのではなく、まちがっていると思わないこと、無神経なことのほうが致命傷になりやすい。
にしても、父親(現時点で別居中)が金で失敗したのに、金ではなく見栄の世界(政治権力)に執着するのはどうにも理解しかねる。「こじらせ」という単語で理解したつもりになるのはどう考えてもあやうい。
べつに、性的に母親だとしても、父親がわりができないわけではない。長谷川町子氏の家族がそうだった可能性がある。


全体
押川氏があつかう事例での、対象者とその家族の、金と名誉(見栄)への執着、とくに金。

ネットワーク商法、情報商材商法、振り込め詐欺への加担などの犯罪にひっかかる若者が多い、ということは、金に執着する人間が多い、という単純な事実を示している。しかし、すくなくとも、オモテの権力としての政治権力に執着する若者は、あまり少ない。ないわけではないが。金に執着するほうがどうみても楽な道だから、ということが大きい。元首相暗殺事件の実行犯Y氏も、政治権力をつかみたいといって執着していたわけではない。映画の登場人物、ジョーカーはどうだったのだろうか? ともかく、現時点での報道をみるかぎり、実行犯K氏に金への執着はあまり感じない。借金もしていない。高額な買い物もない。金への執着にエネルギーをつかわなかった、ということだろうか。それにしても、金がないと見栄を守れないことが圧倒的に多いはずだが。パートもしていない無職ならば、家族が裁判費用・交通費用もふくめて金をだしていたはず、比較的高額でないにしても。


政治的に極端=物理的ふくむ暴力、と考えるのはまちがっている。というより、信用できない。問題は社会とのつながりかたそのものにある。25歳というのは、少し昔は、「どうみても大人になったでしょう、君は」という目安の年齢だった。ここがキーポイントになると思う。K氏が自覚しているかどうかはともかく。元首相暗殺事件のY氏、伏見放火殺人のA氏、それと意外におもう人がいるだろうがALS安楽死事件の2人が40歳、政府の若者定義が39歳まで。これはつながっている。




イデアは時間をかけたほうがいいので、あとで何回か追記することにする。