『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部[ハンバンパク!!!]

名は体をあらわす。伝説の歴史家・梶村秀樹先生(1935年~1989年)の著作集の完全復刊をめざす会です。ほかにも臨時でいろいろ。

お知らせ 作成したテキスト

・「梶村秀樹著作集」約4000KB(ほとんど未校正)
・「アンナ・カレーニナ」約800KB(ほとんど未校正)
降幡賢一「オウム法廷」2・4MB(ほとんど未校正)

(追記)
2019年10月19日、訂正 1800KB→2・4MB
2019年12月03日、訂正 (ほとんど未校正)を追加



アダムスミス、ピンター、ロンドン、スターン、セルバンテスプラトンアンスコム、ジェイムズ、キケロ、ヒューム、ホイットマン、ミルトン、カフカ、ロート、バイロンゲーテ、ミルン、ヴェルヌ、シェリングバルザック、ヘッセ、チャペック、ホッブズ、スティーブンソン、アリストパネース、フィールディング、ロチ、ディケンズ、ロレンス、シェリー、ヘッセ、偽満洲アリストテレスハイデッガーメルヴィル、ソロー、クリストファーマーロー、スターン、
CiNii収録の「戦争と性暴力」関連論文一覧 - 『梶村秀樹著作集』完全復刊をめざす会・第6支部




※私は、今世紀最大級に愚かな読書屋なんかで、人生を終えたくない。だから、一人で復刊作業をすることにした。新しい執筆記事は1年に5本以下しか書かないだろう。
もちろん、「今世紀最大級に愚かな読書業者」というのは、筒井康隆と、山形浩生田中秀臣と、西成彦上野千鶴子四方田犬彦池澤夏樹をはじめとした、朴裕河なんかにだまされた54人(以上!)のことである。吉本隆明加藤典洋の人気のころから、たくさんの問題はあった。私は、加害性を隠ぺいしているという以上の破局的愚かさを感じる。単純に、大事な時の判断力がゼロだ、これだけで十分な批判じゃないか、そう判断している。つけくわえるが、「今世紀最大級に愚かな読書業者」という判断は、私個人のものだが……、いや、あんな連中にこれ以上は言っても無駄だ。酒井直樹については、期待していた分、怒りが激しい。
辺見庸氏と目取真俊氏が、あんなことを言わなければ、わたしもここまで怒らなかっただろう。あの発言には、日本語に対して決定的に失望させるものだった。
この三つの事件で、はっきりわかった。1980年代の経済バブル前後のバカさわぎは、「人間」を破壊して、完全に終わったんだ、ということに。


追記:
いま、日本語教育と英語教育が大混乱の中にある。
しかし、反対賛成の両方が、「うまくなること」に価値をおいている。これはおかしい。反歴史修正主義者までが同じことを言う。おかしい。
言葉は、「へたになることができればできるほどいい」のではないだろうか。または、もっと簡単に、「へたであればあるほどいい、可能ならば死ぬまで」。キリストもブッダも、「自分(の宗教)から遠いものほど、恵みに近い」という意味のことを書いている。だから、「日本語から遠いものほど、日本語の恵みに近い」と宣言すべきではないだろうか。朝鮮語は、まだ徹底されていないが、似たようなことを理解しなければいけない状況にある。だから、よい。
道元親鸞は似たようなことを言ったことがあるらしい。わたしは、志賀直哉が同じようなことを言っているのではないかと思っていたのだが、ちがうらしい。太宰治坂口安吾は、最初から期待できない。山之口獏は、創作過程でこのことを体験したらしい。藤枝静男笙野頼子はどうだろうか。
――人間の力を信じて、「言語がへたになる」ことの意味を追いかけたい。

「米軍と農民 沖縄県伊江島」(米軍と農民 沖縄県伊江島) メモ 1973年8月20日初版

米軍と農民 沖縄県伊江島

Ⅰ 伊江島・真謝とわたし 001
 1 伊江島・真謝の歴史 002
   真謝原ぬ芋や
   真謝の始まり
   真謝の人たち
   真謝の反骨精神
 2 わたしの生い立ちと真謝 006
   激しい男女差別
   下駄に拾って入学
   キリスト教に入ったきっかけ
   キューバへ移民
   ペルー
   一燈園を訪ねる
   理想の場所
   変人扱い
   激戦地伊江島
   一人むすこも戦死
   ようやく真謝に帰って
Ⅱ 真謝の農民と陳情規定 019
 1 土地問題の発端 020
    後藤二世
    四軒の立退き
    米軍の通告
    米軍との会談
    琉球政府に陳情
    真謝区民の訴え
    対策協議
    赤インクの書きこみ
    村ぐるみの問題に
    弾丸もこわくない
    対照的な服装
    陳情心得
 2 米軍との会談 035
    陳情の日が来た
    農民の凝視
    天に通じたのか
 3 陳情規定 040
    鬼畜と人間
    軍の土地係シーハン
    なにか裏が
    ”妨害”の真相
    不安と希望と
    ラビットと卵
    ”挨拶しよう”
    ”耳より上に手を上げない”
    これからの方針
    みんなでつくった陳情規定
    無抵抗の抵抗
Ⅲ 迫りくる破局 055
 1 ”ちび(尻)と口とは結ばぬ話” 056
    全部が代表
    鎌を捨てる
    軍とのやりとり
    政府一行の来島
    不穏の空気
    カックス判事とのやりとり
    おもしろい話でも
    猿顔に笑み
 2 読めてきた軍の肚 066
    迫ってきた立退き
    さし迫った情勢
    米軍のずるさ
    火の玉の真謝
    まだ手さぐり
    Y通訳を訪問
    風呂屋で眠り
    シャープ少佐を訪問
    ”豆腐に釘”
 3 農民がおかれた立場 073
    どこに訴えたらいいか
    陳情書をつくる苦労
    孤独感
    小禄村の経験
    軍の最後通告
Ⅳ 襲ってきた米軍 085
 1 一九五五年三月十一日 086
    三〇〇人の武装米兵
    縛られた並里老人
    屈辱の日
    ブルドーザーの爪
    テント幕舎
    生命の危機
    耕作を強行
    燃える山林原野
    悪魔はいる!
 2 琉球政府に坐り込む 097
    ヘリで帰された村長
    坐り込み開始
    頭を下げる警官
    気狂いには会わない
    ジョンソン民生官
    悪魔の声
    無力な任命政府
 3 ”助きやいたぼり衆人万人” 104
    幕舎の中の琉歌
    母国の皆さまへ
    米兵との問答
    押しかけた家族
 4 当時のナマの記録 118
    常会決議
    せまる餓死
Ⅴ 乞食行進 125
 1 乞食させるのは誰か 126
    明日から乞食する
    堂々とした乞食
    白布に書いた訴え
    涙を流す婦人
 2 金網撤去 133
    自発性が八分
    たたかいと実益と
 3 今村賢男君の逮捕・投獄 135
    お婆さんの嘆息
    法廷を試しに来たのか
 4 激励のかずかず 138
    沖縄教職員会
    沖縄の太陽
    ”悪魔アメリカや”
Ⅵ 米軍と農民の根気くらべ 143
 1 軍会談にあたっての心構え 144
    たたかいの概観
    真謝の建設
    根気くらべ
    土地協の結成
    ”犬は汚いものを食べる”
    軍会談の心構え
 2 つづく逮捕・投獄 154
    危うく命びろい
    陳情書
    米兵に盗まれた夫
    移動式立札
 3 生活が楽になった土地契約拒否の農民 158
    狼は狼
    いかなる契約にも反対
    心の強い人、弱い人
 4 二青年の爆死 162
    若妻は訴える
    悲しみをこらえて
    高笑いする米兵
 5 軍の新たな決意 170
    一九六〇年を迎えて
    六〇年のおもな事件
    平安山君即死
Ⅶ 訪れてきた転機 175
 1 伊江島土地を守る会 176
    転機のきざし
    米軍の返事
    われわれの返事
    米軍へ”最後通告”
    根気くらべ
    土地を守る会の結成
    赤字にならない
 2 伊江島の学習活動 183
    頼りになるのは自分たち
    守る会の学習
    一燈園にも送る
    中央労働学院に入学
 3 ベトナム戦争伊江島 190
    ベトナム北爆前夜の伊江島
    世界には大きな耳
    スクラップを売りにくる米兵
    泣いて別れる米兵
    ベトナムと心は一つ
 4 伊江島からミサイルを追い出す 197
    たたかいの転機
    何かあるねえ
    しょんぼりしたファージョン大佐
    ミサイルすれすれに坐り込む
 5 団結道場の建設 201
    全沖縄土地を守る会
    爆音のテープ
    受身からの脱皮
    団結道場建設の目的
    起工式と武装
    コーヒーを出せ
    ハト派なら兄弟
    本土からの支援
    道場完成

あとがき 217
阿波根さんと私(牧瀬恒二) 223

P29―P30
    赤インクの書きこみ
当時わたしが綴った記録をいま読みなおしてみますと、事実を書いた行間に赤インクで書きたしてあります。すぐ書いたのか、あとで書きたしたのかは記憶しておりませんが、いずれにしても書いておかなければいけないこと、ぬけていてはいけないことであります。
 たとえば同じ十月八日午後四時渡久地《とぐち》発の村有船伊江丸で、琉球政府内政局長宮里勝氏、行政課長|野波《のは》棟次郎氏、同主事仲本朝意氏、庶務課長|嘉数《かかず》三郎氏、その他沖縄タイムズ、琉球新報など報道関係の方々が来島し、○コ旅館で大城村長や両区民と懇談していますが、内政局長のあいさつを記録した行間に赤インクでつぎのように書きこんであります。
「少しも誠意同情のない形式的挨拶であった。」
 つぎの野波課長あいさつの要旨は、全部赤インクで書いてあります。
「皆様のお気持ちはよくお察しできます。御同情にたえません。お慰めのことばもありません。こうした不幸の因をただせば、その罪は戦争にあると思います。政府も十分できるだけのことはして上げたいと思いますが、皆さまも今おかされている政府の立場をよく理解して下さい。さきほどもらい泣きとお叱りを受けましたが、本心であります。失礼いたしました。皆さんのお願いを正直に主席に申し上げます。お大事になさいませ。」
 もらい泣き云々とは、政府に不満を感じた真謝区の石川■■さんが、「課長はもらい泣きをされることはいらない、正直に主席と軍に訴えて立退きの中止を計って下さい」と怒鳴ったのに対して、野波課長は「それは本心であります」と半ば本心、半ばいいのがれをいったのでした。


P50―P51
    ”耳より上に手を上げない”
そのあと午後一時すぎ、両部落の二十数名の有志が西崎区の大城■■氏宅に集まり、いままでの体験をもとにしてみんなが守らなければならない「陳情規定」をつくり、また明日からの陳情方針について話し合いました。
    陳情規定
一、反米的にならないこと。
一、怒ったり悪口をいわないこと。
一、必要なこと以外はみだりに米軍にしゃべらないこと。正しい行動をとること。ウソ偽りは絶対語らないこと。
一、会談のときは必ず坐ること。
一、集合し米軍に応対するときは、モッコ、鎌、棒切れその他を手に持たないこと。
一、耳より上に手を上げないこと。(米軍はわれわれが手をあげると暴力をふるったといって写真をとる。)
一、大きな声を出さず、静かに話す。
一、人道、道徳、宗教の精神と態度で接衝し、布令・布告など誤った法規にとらわれず、道理を通して訴えること。
一、軍を恐れてはならない。
一、人間性においては、生産者であるわれわれ農民の方が軍人に優っている自覚を堅持し、破壊者である軍人を教え導く心構えが大切であること。
一、このお願いを通すための規定を最後まで守るかも。
 右誓約いたします。
 一九五四年十一月二十三日
    真謝、西崎全地主一同(署名捺印すること)

『オウム「教祖」法廷全記録』全8巻(1997年~2004年、毎日新聞社会部、現代書館)

作成者コメント:あちこちさがしたが目次情報がみつからなかったので、いそいで作成した。不十分なところが多いため、のちのち追加する予定。
証人の名前を匿名にした場合があります。


1巻

第001回公判 007
証人 なし

第002回公判 021
証人 なし
検察側冒頭陳述

第003回公判 029
証人 なし
検察側冒頭陳述

第004回公判 037
証人 なし
冒頭手続き

第005回公判 048
証人 なし
冒頭手続き
証拠整理 公判予定の決定

第006回公判 053
証人 なし
冒頭手続き

第007回公判 060
証人
堀之内忠文(41)
花田和教(51)
黒田作(51)
関塚昭雄(46)
以上、警視庁警察官
地下鉄サリン事件

記者席 075~076

第008回公判 077
証人
林郁夫(49) 元教団「治療省」大臣
長山静(47) 営団地下鉄職員
中野静治(48)
佐藤剛(48)
以上、警視庁警察官
地下鉄サリン事件

記者席 090~091

第009回公判 093
証人
井上嘉浩(26) 元教団「諜報省」大臣
地下鉄サリン事件
いわゆる「リムジン謀議」証言

記者席 108
第010回公判 109
証人
遠藤誠一(36) 元教団「厚生省」大臣
長山静(47) 営団地下鉄職員
中野静治(48)
佐藤剛(48)
菅原良昭(59)
小松隆(46)
以上、警視庁警察官
地下鉄サリン事件

記者席 124

第011回公判 125
証人広瀬健一(32) 元教団「科学技術庁」次官
中村康宏(25) 地下鉄乗客
山口勝久(48)
石田文夫(47)
以上、警視庁警察官
地下鉄サリン事件
「500人の商人」の話が1989年4月に説法に登場したと証言

記者席 141~142

第012回公判 143
証人
林郁夫(49) 元教団「治療省」大臣
地下鉄サリン事件

記者席 158~159

第013回公判 160
証人
井上嘉浩(26) 元教団「諜報省」大臣
地下鉄サリン事件
突然、「この事件につき、すべてを私は背負う」「私は全面無実です」「井上証人、飛んでみてくれ」と陳述しはじめる

記者席 174~175

第014回公判 176 
証人
広瀬健一(32) 元教団「科学技術庁」次官
地下鉄サリン事件
はじめての被告退廷命令

記者席 193~194

第015回公判 195
証人
井上嘉浩(26) 元教団「諜報省」大臣
教団武装化地下鉄サリン事件

記者席 208~209

第016回公判 210
証人
豊田亨(28)
広瀬健一(32)
以上、元教団「科学技術庁」次官
地下鉄サリン事件
豊田「(松本に対して)怒りを通り越して悲しくなる」
広瀬「(事件報告後)桃のジュースをもらったかも」と証言

記者席 228~229

第017回公判 230
証人
井上嘉浩(26) 元教団「諜報省」大臣
地下鉄サリン事件
二度目の被告退廷

記者席 247~248

第018回公判 249
証人
林郁夫(49) 元教団「治療省」大臣
地下鉄サリン事件
3月17日に二人の指紋切除手術を行ったと証言

記者席 267~268

第019回公判 269
証人
杉本繁郎(37) 教団元信者、運転手
鈴木良正(42) 営団地下鉄職員
石塚英雄(42)
進藤力(53)
藤美登(47)
以上、警視庁警察官
地下鉄サリン事件
「事件に使った服とカサを燃やした」「(事件後に)おはぎとオレンジジュースをもらった」「(松本は)事件後に啓示があったなんて、幼稚で愚か」と証言

記者席 287~288

第020回公判 289
証人
井上嘉浩(26) 元教団「諜報省」大臣
大川隆VX事件、諜報活動、地下鉄サリン事件、自作自演工作

第021回公判 307
証人
井上嘉浩(26) 元教団「諜報省」大臣
地下鉄サリン事件VXガスの保存

記者席 325~326

第022回公判 327
証人
井上嘉浩(26) 元教団「諜報省」大臣
林郁夫(49) 元教団「治療省」大臣
青酸ガス事件、爆弾事件、地下鉄サリン事件

記者席 344~345

第023回公判 346
証人
安藤皓章(53)
野中弘孝(45)
以上、警視庁科捜研職員
杉本繁郎(37) 元教団「自治省」幹部
豊田亨(28) 元教団「科学技術庁」次官
地下鉄サリン事件
三度目の被告退廷

記者席 364~365

第024回公判 366
花田和教(50)
金原哲比己(47)
以上、警視庁警察官
横山直人(33) 元教団「科学技術庁」次官
土谷正実(32) 元教団「化学班」キャップ
中川智正(34) 元教団「法王内庁」トップ
地下鉄サリン事件

記者席 384~385

オウム真理教人物略歴



2巻

第025回公判 007
証人
岡崎一明(36) 元教団幹部
坂本弁護士一家殺人事件
四回目の被告退廷

記者席 023~024

第026回公判 025
証人
早川紀代秀(47) 元教団「建設省」大臣
坂本弁護士一家殺人事件
五回目の被告退廷
不規則発言で被告退廷直後に早川は泣き出した

記者席 041~042

坂本堤弁護士の写真二枚 043

第027回公判 044
証人
佐山忠彦(44)
新田昇(64)
鈴木富士夫(48)
田柳義貴(45)
以上、神奈川県警察官(嘱託職員ふくむ)
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 061~062

第028回公判 063
証人
端本悟(29) 元教団「自治省」所属
中川智正(34) 元教団「法皇内庁」トップ
新実智光(32) 元教団「自治省」大臣
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 080~081

第029回公判 082
証人
安藤皓章(53) 警視庁科捜研職員
サリン鑑定、公判予定

第030回公判 096
証人 なし
弁護士12人の欠席通告

第031回公判 099
証人
戸田篤(59) 東京都職員
塚本茂(48) 文化放送社員
オウム真理教の宗教法人認可、坂本弁護士一家殺人事件(TBS問題)

記者席 115~116
別の新興宗教問題について

第032回公判 117
証人
広岩近広(46) サンデー毎日記者
元男性信者(32)
証人
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 134~135

第033回公判 136
証人
安藤皓章(53)
野中弘孝(45)
以上、警視庁科捜研職員
サリン鑑定

記者席 148

第034回公判 149
証人 なし
被告人意見陳述
「史上初の英語による意見陳述」

記者席 164~165

17事件に対する松本智津夫氏の陳述要旨 166
村井秀夫の名前もあまり出てない。くわしくは別の詳細資料を参考。

第035回公判 174
証人
大室勉(32) 営団地下鉄職員
光野充(55) 会社員、乗客
阿出川浩(41) 東京消防庁職員
野中弘孝(45) 警視庁科学捜査か研究所職員
地下鉄サリン事件

記者席 190

第036回公判 191
証人
栗原俊明(49) 営団地下鉄職員
戸田篤(59) 東京都職員
塚本茂(48) 文化放送社員
オウム真理教の宗教法人認可、坂本弁護士一家殺人事件(TBS問題)

記者席 204~205
自分たちが松本を刺激したのでは

第037回公判 206
証人
証人
広岩近広(46) サンデー毎日記者
元男性信者(32)
証人
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 220~221

第038回公判 222
証人
伊藤和雄(51) 会社員、地下鉄サリン事件に遭遇
元男性信者(32)
青山吉伸(37) 元教団顧問弁護士
坂本弁護士一家殺人事件(TBS問題)

記者席 237~238

第039回公判 239
証人
瀬戸康雄(40) 警察庁科学警察研究所職員
サリン鑑定

記者席 247~248
松本の行動は「受け」ねらい

第040回公判 249
証人
岩崎忠雄(43)
遠藤出(35)
野比登志(40)
宮田勝敏(52)
以上、神奈川県警警察官
大野泰雄(49) 国立衛生試験所職員
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 257~258

もうひとつの師弟対決 259

第041回公判 266
証人
岩崎忠雄(43)
遠藤出(35)
野比登志(40)
宮田勝敏(52)
以上、神奈川県警警察官
大野泰雄(49) 国立衛生試験所職員
坂本弁護士一家殺人事件

坂本弁護士一家殺人事件の捜査写真二枚 271

記者席 281~282

国選弁護士レポート 283

第042回公判 291
証人
岡崎一明(36) 元教団幹部
坂本弁護士一家殺人事件、岡崎一明脱走事件

記者席 304~305

美人幹部たちは今…… 306
石井久子、松本知子、飯田エリ子、元新信徒庁長官、元西信徒庁長官、元労働庁大臣

第043回公判 310
証人
岡崎一明(36) 元教団幹部
宗教法人認可問題、選挙出馬、坂本弁護士一家殺人事件
村井の出家直後について

記者席 325~326

第044回公判 327
証人
岡崎一明(36) 元教団幹部
毎日新聞爆破未遂事件、坂本弁護士一家殺人事件
最初の外部への暴力、そのちぐはぐさ、岡崎一明の自己弁護をひいても、あまりにちぐはぐ。

記者席 342



3巻

第045回公判 007
証人
岡崎一明(36) 元教団幹部
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 022~023

第046回公判 024
証人
岡崎一明(36) 元教団幹部
坂本弁護士一家殺人事件

第047回公判 042
証人
早川紀代秀(48)
毎日新聞爆破未遂事件、岡崎一明脱走事件、坂本弁護士一家殺人事件

記者席 055
オウム真理教の弁護士育成運動

第047回公判 057
証人
早川紀代秀(48)
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 071
早川は事件師にみえる、とコメント

第049回公判 072
証人
黒田直人(40) 弘前大法医学教室教授
支倉逸人(63) 東京医科歯科大法医学教室教授
端本悟(30) 元教団「自治省」所属
選挙出馬、坂本弁護士一家殺人事件

記者席 086~087

第050回公判 088
証人
端本悟(30) 元教団「自治省」所属
坂本弁護士一家殺人事件
端本悟は途中で泣き出す

記者席 103~104
神戸少年殺害事件

第051回公判 105
証人
端本悟(30) 元教団「自治省」所属
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 115~116

第052回公判 117
証人
端本悟(30) 元教団「自治省」所属
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 127

第053回公判 128
証人
岡崎一明(36) 元教団幹部
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 138

第054回公判 139
証人
栗原克由(47) 北里大法医学教室教授
高取健彦(58) 東京大法医学教室教授
岡崎一明(36) 元教団幹部
坂本弁護士一家殺人事件、地下鉄サリン事件

記者席 149

第055回公判 150
証人
岡崎一明(36) 元教団幹部
伊藤順通(66) 東邦第名誉教授
坂本弁護士一家殺人事件
早川に「何を考えているんだ、お前は。何も考えるな」と言われた、と証言。

記者席 159
オウム経営のパソコンショップ

第056回公判 161
証人
山本勝一(69) 神奈川大学歯科大名誉教授
岡崎一明(36) 元教団幹部
岡崎一明脱走事件、坂本弁護士一家殺人事件

記者席 170~171

第057回公判 172
証人
瀬戸康雄(40) 警察庁科学警察研究所職員
サリン鑑定

記者席 181

第058回公判 182
証人
岡崎一明(37) 元教団幹部
早川紀代秀(48) 元オウム真理教幹部
坂本弁護士一家殺人事件

「竜彦ちゃんの遺体発見現場に手を合わせる警察関係者」 189

記者席 191~192

第059回公判 193
証人
早川紀代秀(48) 元オウム真理教幹部
牧野義文(46) 東京医科大病院医師
坂本弁護士一家殺人事件、地下鉄サリン事件

記者席 202~203

第060回公判
証人
早川紀代秀(48) 元教団「建設省」大臣
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 214
上九一色村

第061回公判 215
証人
早川紀代秀(48) 元教団「建設省」大臣
坂本弁護士一家殺人事件

解説 早川、岡崎両被告証人尋問ほぼ終了 224~225

第062回公判 
証人
早川紀代秀(48) 元教団「建設省」大臣
検察側が地下鉄サリン、松本サリン事件について訴因変更

記者席 241
「松本の英語陳述」が第32回公判とまちがえている(第34回公判)

第063回公判 242
証人
支倉逸人(63) 東京医科歯科大法医学教室教授
青山吉伸(37) 元教団顧問弁護士
坂本弁護士一家殺人事件(TBS問題)
サリン鑑定、坂本弁護士一家殺人事件

マスクをかぶり作業の準備をする自衛隊員 245

記者席 252~253

第065回公判 254
証人
栗原克由(47) 北里大法医学教室教授
青山吉伸(37) 元教団顧問弁護士
本弁護士一家殺人事件

記者席 264~265
滋賀県で押収された証拠を調査したと記者

第065回公判 266
証人
黒田直人(42) 弘前大法医学教室教授
天野新一(44)
金原哲比彦(48)
以上、警視庁警察官
サリン鑑定

記者席 275~276

第066回公判 277
証人
浜辺祐一(41) 東京都立墨東病院医師
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
地下鉄サリン事件
林泰男は他の証人よりおくれて、1996年12月3日に逮捕された

記者室 287~288

第067回公判 289
証人 なし
被告欠席(発熱のためとのこと)

第068回公判 291
証人
石山昱夫(67) 帝京大法医学教室教授
地下鉄サリン事件

記者席 299~300

第069回公判 301
証人
青山吉伸(38) 元教団顧問弁護士
伊藤順通(67) 東邦第名誉教授
坂本弁護士一家殺人事件

記者席 311~312

第070回公判 313
証人
山本勝一(70) 神奈川歯科大名誉教授
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
坂本弁護士一家殺人事件、地下鉄サリン事件

記者席 322~323

第071回公判 324
証人
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
伊藤順通(67) 東邦第名誉教授
坂本弁護士一家殺人事件、地下鉄サリン事件

記者席 333~334
第7サティアン解体

第072回公判 335
証人
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
地下鉄サリン事件

記者席 344~345

第073回公判 346
証人
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
地下鉄サリン事件

記者席 355~356

第074回公判 357
証人
浜辺祐一(41) 東京都立墨東病院医師
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
地下鉄サリン事件

刺激臭にたまらず路上に横たわる被害者 363

記者席 366~367

元愛弟子(治療省大臣)への論告・判決(要旨)

地下鉄サリン事件などの経緯 396



4巻

第075回公判 
証人
牧野義文(46) 東京医科大病院医師
茂木隆(46) 警視庁警察官
樋口伸夫(44)
松本サリン事件、地下鉄サリン事件

記者席 016~017 
長野県木曽福島町からのオウム信者退去命令

第076回公判
証人
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
地下鉄サリン事件

記者席 028

第077回公判 029
証人
上垣外勝彦(40)
戸田俊邦(46)
小笠原吉晴(46)
岡村繁和(41)
宮下秀俊(54)
山岸政則(43)
以上、長野県警警察官
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
松本サリン事件、地下鉄サリン事件

記者席 038~039

第078回公判 040
証人
楜沢唯幸(57)
太田辰夫(45)
以上、長野県警警察官
松本サリン事件

記者席 050~051

第079回公判 
樋口伸夫(44)
寺島澄雄(55)
堀江伸治(45)
島田信司(35)
以上、長野県警警察官
角田紀子(54) 科学警察研究所
松本サリン事件

記者席 061

第080回公判 062
証人
瀬戸康雄(41) 警察庁科学警察研究所職員
杉本良一(45) 警視庁科学捜査研究所職員
小林寛也(34) 長野県警科学捜査研究所職員
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
地下鉄サリン事件サリン鑑定
林泰男「(強制捜査が伸びるのは)よくて一週間」と発言した、と証言

記者席 070~071
河野義行さんの推定無罪発言

第081回公判 072
証人
上垣外勝彦(40)
戸田俊邦(46)
小笠原吉晴(46)
以上、長野県警警察官
松本サリン事件

記者席 080~081
この裁判の最中にオウムのチラシがくばられていることが埼玉県で発覚

第082回公判 082
証人
青山吉伸(38) 元教団顧問弁護士
鈴木淳(31) 松本協立病院医師
藤永孝三(37) 元「科学技術省」次官
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
地下鉄サリン事件、松本サリン事件
林泰男「村井さんがそうなった(殺されたこと)ことは自業自得と割合しんらつな思いがありました」

記者席 091~092

第083回公判 093
証人
石山昱夫(67) 帝京大法医学教室教授
杉本良一(45) 警視庁科学捜査研究所職員
サリン鑑定

記者席 101~102

第084回公判 103
証人
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
地下鉄サリン事件、松本サリン事件
弁護人「説得力がない!」
林泰男「オウム自体も荒唐無稽でしたので」

記者席 111~112
神戸のオウム施設

第085回公判 113
証人
角田紀子(54) 科学警察研究所
林泰男(40) 元「科学技術省」次官
藤永孝三(37) 元「科学技術省」次官
松本サリン事件、地下鉄サリン事件

記者席 123~124
ロス疑惑

第086回公判 125
証人
藤永孝三(37) 元「科学技術省」次官
松本サリン事件

記者席 135~136

第087回公判 137
証人
藤永孝三(37) 元「科学技術省」次官
松本サリン事件

記者席 146~147

第088回公判 
証人
小林寛也(35) 長野県警科学捜査研究所職員
サリン鑑定

解説 156~157

第089回公判 158
証人
藤永孝三(37) 元「科学技術省」次官
松本サリン事件

記者席 164~165

第090回公判 166
証人
青山吉伸(38) 元教団顧問弁護士
証拠の採否、松本サリン事件
弁護側「動機の形成過程が不明確」などの主張

記者席 175~176
インドの麻原二世

第091回公判
証人
青山吉伸(38) 元教団顧問弁護士
松本サリン事件
青山「(民事裁判は松本サリン事件の理由として)理解できない」

記者席 187
フツウの子

第092回公判 188
証人
高取健彦(59) 東京大法医学教室教授
鈴木順(32) 松本協立病院医師
島弘文(51) 信州大法医学教室教授
薄井尚介(57) 城西病院医師
松本サリン事件、地下鉄サリン事件

記者席 198

第093回公判 199
証人
瀬戸康雄(41) 警察庁科学警察研究所職員
サリン鑑定

記者席 208

第094回公判 209
証人
端本悟(31) 元教団「自治省」所属
中川智正(35) 元教団「法皇内庁」トップ
松本サリン事件
端本「サリンの危険性を知らなかった」
中川「証言を拒否します」

記者席 218~219

第095回公判 220
証人
森田洋(36) 信州大医学部付属病院医師
新実智光(34) 元教団「自治省」大臣
遠藤誠一(38) 元教団「厚生省」大臣
松本サリン事件

記者席 230

第096回公判 231
証人
島弘文(51) 信州大法医学教室教授
松本サリン事件

記者席 240~241

第097回公判 242
証人
田沢秀夫(49)
森本貢(51)
森健(48)
以上、警視庁警察官
H(31) 元教団信者
杉本繁郎(39) 元教団「自治省」幹部
薬剤師殺人事件

記者席 252
記者の家にオウムのチラシが入っていた

第098回公判 253
証人
M(31)
端本悟(31)
以上、元教団「自治省」所属
薬剤師殺人事件、松本サリン事件
M「まさか本当に殺すとは」


第099回公判 265
証人
高取健彦(59) 東京大法医学教室教授
地下鉄サリン事件

記者席 274~275
信者「今日すべてうそになったといわれて、すぐ捨てられますか」

第100回公判 276
証人
瀬戸康雄(41) 警察庁科学警察研究所職員
薄井尚介(57) 城西病院医師
端本悟(31) 元教団「自治省」所属
サリン鑑定、松本サリン事件
端本「(調書について)検事に根負けしたような形になった」

解説 282~283


松本智津夫被告の公判100回の歩み 284
(回数、開廷日、主な内容、傍聴希望者数)

松本智津夫被告、第100回公判を前に――遅々として進まぬ「教祖の法廷」―― 291

岡崎一明被告に死刑求刑(1998年7月6日)――坂本弁護士一家殺害「実行役」―― 294

岡崎一明被告への論告(要旨) 303

岡崎一明被告、減軽求める(1998年7月29日)――坂本堤弁護士一家殺害で最終弁論―― 310

坂本堤弁護士一家殺害事件・岡崎一明被告判決を前に 311

岡崎一明被告に死刑判決(1998年10月23日)――坂本弁護士一家殺害など2事件―― 319

解説 328~330

岡崎一明被告への判決理由(要旨) 331

岡崎一明被告判決を聞いて 牧太郎編集委員・元サンデー毎日編集長) 340

「裁判で岡崎被告は、「マインドコントロールで当時、彼は「批判記事が出ると本屋が教団の出版物を扱わなくて困る」と我々にぼやいた。」
「むしろ松本被告の詐欺師ぶりを見破っていた、と考えたほうがわかりやすい。」

主要被告の求刑・判決他 343
H・上祐史浩・山形明・O・松本知子・富田隆石井久子・飯田エリ子



5巻

第101回公判 
証人
新実智光(34) 元教団「自治省」大臣
※原典で(43)とあるのはまちがい)
森田洋(36) 信州大医学部付属病院医師
端本悟(31) 元教団「自治省」所属
松本サリン事件

第102回公判 
証人
端本悟(31) 元教団「自治省」所属
中川智正(35) 元教団「法皇内庁」トップ
松本サリン事件
安田好弘弁護士の逮捕で弁護団は11人に
端本悟の調書の取り方に問題

第103回公判 
証人
中川智正(36) 元教団「法皇内庁」トップ
遠藤誠一(38) 元教団「厚生省」大臣
松本サリン事件

第104回公判
証人
西暁朗(67) 日本通運健康保険組合東京病院院長
遠藤誠一(38) 元教団「厚生省」大臣
田辺秀夫(49)
森本貢(51)
森健(48)
以上、警視庁警察官
杉本繁郎(39) 元教団「自治省」幹部
地下鉄サリン事件、松本サリン事件、元信者殺害事件
警察の調書の取り方がずさんだったのは確かのようだ

第105回公判
証人
杉本繁郎(39) 元教団「自治省」幹部
薬剤師殺人事件

第106回公判
証人
高取健彦(60) 東京大法医学教室教授
杉本繁郎(39) 元教団「自治省」幹部
サリンと事件の死因について、正直必要があったのか?

第107回公判
証人
杉本繁郎(39) 元教団「自治省」幹部
M(31) 元教団「自治省」幹部
薬剤師殺人事件

第108回公判
証人
西暁朗(67) 日本通運健康保険組合東京病院院長
M(31) 元教団「自治省」幹部
薬剤師殺人事件

第109回公判
証人
籏田誠(60)
横尾克実(50)
以上、警視庁警察官
被害者の仮谷清志さんの妹(66)
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ
薬剤師殺人事件、目黒公証役場事務長監禁致死事件

第110回公判
証人
千葉清雄(50)
嶋田拓(48)
以上、警視庁警察官
M(31) 元教団「自治省」幹部
薬剤師殺人事件、目黒公証役場事務長監禁致死事件

第111回公判
証人
H(31) 元教団信者
薬剤師殺人事件

第112回公判
証人
中村昇(32) 元教団「自治省」幹部
林郁夫(51) 元教団「治療省」大臣
中川智正(36) 元教団「法皇内庁」トップ
目黒事件

第113回公判
証人
H(31) 元教団信者
薬剤師殺人事件、

第114回公判
証人
丸山美智麿(31) 元教団「自治省」幹部
H(31) 元教団信者
薬剤師殺人事件、
……なぜ、麻原(松本)は騒ぎださないのか?直接指示の事件なのに?

第115回公判
証人
H(31) 元教団信者
籏田誠(60)
横尾克実(50)
以上、警視庁警察官
薬剤師殺人事件、目黒事件

第116回公判
証人
千葉清雄(50)
嶋田拓(48)
以上、警視庁警察官
遠藤誠一(38) 元教団「厚生省」大臣
目黒事件、松本サリン事件

第117回公判
証人
遠藤誠一(38) 元教団「厚生省」大臣
松本サリン事件

第118回公判
証人
遠藤誠一(38) 元教団「厚生省」大臣
仮谷清志さんの妹(66)

第119回公判
証人
遠藤誠一(38) 元教団「厚生省」大臣
仮谷清志さんの妹(66)

第120回公判
証人
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ
仮谷清志さんの妹(66)

第121回公判
証人
中村昇(32) 元教団「自治省」幹部

第122回公判
証人
中村昇(32) 元教団「自治省」幹部

第123回公判
証人
林郁夫(49) 元教団「治療省」大臣

第124回公判
証人
林郁夫(49) 元教団「治療省」大臣
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ

第125回公判
証人
三浦功(47)
前畑敏憲(42)
以上、神奈川県警警察官
岡崎一明(38) 元教団幹部
新実智光(35) 元教団「自治省」大臣
田口さん殺人事件

第126回公判
証人
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ
目黒事件

第127回公判
証人
石山昱夫(67) 帝京大法医学教室教授
田豊(52) 昭和大医学部助教
中村昇(32) 元教団「自治省」幹部
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ

第128回公判
証人
端本悟(32) 元教団「自治省」所属
三浦功(47)
前畑敏憲(42)
以上、神奈川県警警察官
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ
岡崎一明(38) 元教団幹部

第129回公判
証人
岡崎一明(38) 元教団幹部
落合光雄(70) 落合第一診療所医師

第130回公判
証人
田豊(52) 昭和大医学部助教

第131回公判
証人
石山昱夫(67) 帝京大法医学教室教授
岡崎一明(38) 元教団幹部

第132回公判
証人
西昭宣(51)、山口正博(39)、川村義弘(54)、石田広康(45)、森孝雄(56)、木戸繁則(47)
以上、警視庁警察官
白田英樹(34) 愛媛県警警察官
下田平宏司(45) 大阪府警警察官
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ
VX殺人
証拠書類に誤記や書き落としが多い点について、「オウム事件で夜も寝ないで忙しい毎日だった」

第133回公判
証人
岡崎一明(38) 元教団幹部
落合光雄(70) 落合第一診療所医師
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ

第134回公判
証人
水野昇(87) 駐車場経営、VX殺人未遂事件の被害者
永岡弘行(61) オウム真理教被害者の会(現・家族の会)会長
端本悟(32) 元教団「自治省」所属
端本「取り調べでも(殺人事件の)フラッシュバックをおこしていた。警察から『麻原が(事件を)弟子のせいにしているんだぞ』と聞いた瞬間、目の前が真っ暗になった。」

第135回公判
証人
佐藤勝(46) 東京消防庁赤坂消防署員
野中弘孝(48) 警視庁科学捜査研究所職員
茖作豊人(62) 元東京消防庁救急隊員
山形明(34) 元信者、服役囚
山形「~その中から新実は3万円を私に渡してくれた」「まるでヤクザの論理のようで、恐ろしく思った」

第136回公判
証人
松本晶平(38) 東京医科大麻酔学教室医師
藤島清太郎(42) 慶応大学病院救急部医師
大西広治郎(47) 大阪市消防局浪速消防署員
森本文雄(37)独協医科大越谷病院医師
土橋均(50) 大阪府警科学捜査研究所職員
石田広康(45)、森孝雄(57)
以上、警視庁警察官
なぜVX事件のときに警察が介入しなかったのか?
オウム側の計算ずく、はおそらくなかった。

第137回公判
証人
白田英樹(34) 愛媛県警警察官
下田平宏司(45) 大阪府警警察官
川村義弘(54)
山口正博(39)
以上、警視庁警察官
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ

第138回公判
証人
茖作豊人(62) 元東京消防庁救急隊員
木戸繁則(47)
西昭宣(51)
以上、警視庁警察官
井上嘉浩(29) 元教団「諜報省」トップ

第139回公判
証人
大西広治郎(47) 大阪市消防局浪速消防署員
山形明(34) 元信者、服役囚

第140回公判
証人
佐藤勝(46) 東京消防庁赤坂消防署員
山形明(34) 元信者、服役囚
松本被告の親族との接見問題
山形服役囚の幹部に対する不満(一応かくが、被害者に対してではない)

第141回公判
証人
山形明(34) 元信者、服役囚
弁護人「そのあとテレクラの事務所に忍び込んで、顧客名簿を盗み出したのは永岡さんの事件と関係あるの」
証人「全然関係ないです。新実らが偶然手が空いて、顧客名簿で人を脅迫して金を取ろうとしただけです」
裁判長「最後に言っておきたいことは」
証人「(略)非合法をやって、帰りの車で新実から『これで昇進だな』などと言われた。井上君や新実、松本をぶっ飛したかった。そう言えば僕が喜ぶとでも思っていたのか。言われた通りやった僕は最低の人間だ。青臭い言い方かもしれませんが、人の心をぼうとくする態度だ。」

松本智津夫被告の主任弁護士を逮捕――警視庁(1998年12月6日) 312

オウム真理教が「休眠宣言」(1999年9月29日) 314

オウム真理教が「正式見解」で謝罪(1999年12月1日) 317

「オウム新法」成立(1999年12月3日) 323

公安調査庁が観察処分を請求(1999年12月27日) 349

主要被告の求刑・判決
石井久子、横山真人青山吉伸豊田亨広瀬健一林泰男早川紀代秀、井上嘉浩、

上祐史浩幹部出所――教団復帰表明(1999年12月29日) 373


6巻

第142回公判
証人
松本晶平(38) 東京医科大麻酔学教室医師
井上嘉浩(30) 元教団「諜報省」トップ
VXガス事件
弁護士「『神々の世界に行くためには、人を殺しまくるしかない』と麻原さんが言ったということですが」
井上「マハーバーラタというインドの叙事詩の宗教的な考えに基づいていると思った。(略)そこまでやらなかればならないのかと。」

第143回公判
証人
森本文雄(38)独協医科大越谷病院医師
井上嘉浩(30) 元教団「諜報省」トップ
VXガス事件
弁護士「(襲撃したことへの)麻原の評価がないけど、そんなものですか」
井上「そんなものですよ」

第144回公判
証人
井上嘉浩(30) 元教団「諜報省」トップ
VXガス事件

第145回公判
証人
杉本繁郎(40) 元教団「自治省」幹部
林郁夫(53) 元教団「治療省」大臣
水野昇(88) 駐車場経営、VX殺人未遂事件の被害者
信者リンチ殺人事件、VX事件
林「オウムの世間の扱い方、検察の求刑の中の表現について、すごくフェアでない部分を感じている」

第146回公判
証人
藤島清太郎(44) 慶応大学病院救急部医師
永岡弘行(61) オウム真理教被害者の会(現・家族の会)会長
VXガス事件
阿含宗
永岡「(息子は)空中浮揚とか、瞬間移動を評価しているようには見えなかった」「『君たち、超能力を身に付けて(いじめた相手を)見返そう』などと言っていた」

第147回公判
証人
土橋均(50) 大阪府警科学捜査研究所職員
永岡弘行(61) オウム真理教被害者の会(現・家族の会)会長
VXガス事件
弁護士「いや、違う答えを期待しているんですが」

第148回公判
証人
前畑敏憲(42) 神奈川県警警察官
久米一郎(35) 熊本県警警察官
小野崎渡(42)
小野善久(57)
以上、警視庁警察官
滝本太郎(42) サリン事件被害者の弁護士
杉本繁郎(40) 元教団「自治省」幹部

第149回公判
証人
野中弘孝(48) 警視庁科学捜査研究所職員
杉本繁郎(40) 元教団「自治省」幹部
信者リンチ殺人事件
杉本「(冨田さんが)『正悟師は心が読めるはずですから私の心を読んで下さい』と言い始めた」

第150回公判
証人
野中弘孝(48)
山田達雄(52)
以上、警視庁科学捜査研究所職員
小瀧浩平(43) 横浜脳神経外科クリニック副院長
遠藤誠一(39) 元教団「厚生省」大臣
杉本繁郎(40) 元教団「自治省」幹部
遠藤「検事に訂正を申し立てても応じず、やむをえなく(署名)した」「(麻原は)『そうか、そうか』という感じだったと思う」

第151回公判
証人
中川智正(35) 元教団「法皇内庁」トップ
岩下具美(38) 信州大学病院医師
富永昌宏(31) 元教団「法皇内庁」所属
杉本繁郎(40) 元教団「自治省」幹部
中川「違います。検事がそういう調書を作りたいのを望んでいるので妥協した」

第152回公判
証人
前畑敏憲(42) 神奈川県警警察官
久米一郎(35) 熊本県警警察官
小野崎渡(42)
小野善久(57)
以上、警視庁警察官
林郁夫(49) 元教団「治療省」大臣

第153回公判
証人
林郁夫(53) 元教団「治療省」大臣
滝本太郎(43) サリン事件被害者の弁護士
松本、暴れる

第154回公判
証人
女性(23) 元教団信者、滝本事件の加害者の一人
杉本繁郎(40) 元教団「自治省」幹部
富永昌宏(31) 元教団「法皇内庁」所属

第155回公判
証人
篠塚達雄(49) 慶応大法医学教室講師
小野善久(57) 警視庁警察官
角田紀子(56) 警視庁科学警察研究所付属鑑定所長
岩下具美(38) 長野県立木曽病院医師
富永昌宏(31) 元教団「法皇内庁」所属

第156回公判
証人
山田達雄(52) 警視庁科学捜査研究所職員
富永昌宏(31) 元教団「法皇内庁」所属
遠藤誠一(39) 元教団「厚生省」大臣

第157回公判
証人
滝本太郎(43) サリン事件被害者の弁護士
遠藤誠一(39) 元教団「厚生省」大臣
滝本太郎、叫ぶ

第158回公判
証人
遠藤誠一(39) 元教団「厚生省」大臣
小瀧浩平(43) 横浜脳神経外科クリニック副院長
遠藤「(実行犯が女性だと聞いて)びっくりした。予想しない人だったので」

第159回公判
証人
女性(24) 元教団信者、滝本事件の加害者の一人

第160回公判
証人
野中弘孝(48) 警視庁科学捜査研究所職員
中川智正(37) 元教団「法皇内庁」トップ
中川「はっきりいえば、検事さんに『(井上も)いたことにしてくれ』と頼まれたのです」

第161回公判
証人
篠塚達雄(49) 慶応大法医学教室講師
中川智正(37) 元教団「法皇内庁」トップ

第162回公判
証人
中川智正(37) 元教団「法皇内庁」トップ
中川「(1993年11月)サリンが完成したのかはわからなかった(→情報共有をしていなかった)」

第163回公判
証人
小野善久(57) 警視庁警察官
角田紀子(56) 警視庁科学警察研究所付属鑑定所長
遠藤誠一(38) 元教団「厚生省」大臣
遠藤「(中川が)新聞を買ってきて、指でなめて穴を開け、まわりをみていました」

第164回公判
証人
広瀬健一(36) 元教団「科学技術省」次官
高橋文雄(52)
松浦守(58)
豊島一雄(45)
佐藤博(44)
豊岡省吾(46)
以上、警視庁警察官
関勇一(34) 警察庁警察官
自動小銃密造事件
広瀬「(1995年1月1日、初めて完成した小銃をもっていったとき)松本は『今日はすごい日なのを知っているか。上九一色村サリン製造が濃厚という新聞記事が出たし、お前らは銃を持って来た。すごい日だ。』と。(銃を)なでるようにしたり、引き金を引く動作をして、『よくやった』と言いました。」「(1995年)3月17日に部品を第11サティアンのトラックに運べ、という指示がありました」

第165回公判
証人
水越敬三(58)
由井淳二(53)
対中史郎(53)
小川均(58)
以上、警視庁警察官
尾三喜(45) 警視庁科学捜査研究所
遠藤誠一(40) 元教団「厚生省」大臣
自動小銃密造事件、滝本事件
遠藤「(松本は滝本事件が失敗したかも、ということについて)悔しがるということはなかったです」

第166回公判
証人
高橋文雄(52)
松浦守(58)
以上、警視庁警察官
中川智正(37) 元教団「法皇内庁」トップ
中川「(滝本事件)それまで殺害した経験のある人がいるわけで(略)現場に行かない人をどうして選ぶのかなあ、と」←あなたに言われたくないな、と思う一方、まったくその通りなのである。

第167回公判
証人
豊島一雄(45)
佐藤博(44)
以上、警視庁警察官
関勇一(34) 警察庁警察官
中川智正(37) 元教団「法皇内庁」トップ
記憶があいまいな警察官、教団施設の調書にまちがいが多い
中川「(滝本事件のとき、松本が)『クリシュナンダ(林郁夫のこと)を鍛えなければ』といった」(しかし結局、林郁夫はこなかった。連絡すらなかったのでは?)

第168回公判
証人
豊岡省吾(46)
水越敬三(58)
小川均(58)
以上、警視庁警察官
尾三喜(45) 警視庁科学捜査研究所
自動小銃事件の検事調書が間違いが多いのは確かなようだ

第169回公判
証人
尾三喜(45) 警視庁科学捜査研究所
由井淳二(53)
對中史郎(53)
以上、警視庁警察官
中川智正(37) 元教団「法皇内庁」トップ
自動小銃事件の検事調書が間違いが多いのは確かなようだ

第170回公判
証人
広瀬健一(36) 元教団「科学技術省」次官
検察側が4事件の起訴取り下げ
弁護士「当初の起訴の誤りを認めたということだ」
検察官「やむを得ず取った措置」
広瀬「今の世の中が、煩悩的なひどい状態だと松本被告が言っていたし、自分自身もそう考えていた」

第171回公判
証人
原彦雄(58)
松田勝雄(56)
太田博(38)
以上、警視庁警察官
滝沢和義(31)
広瀬健一(36)
以上、元教団「科学技術省」次官
サリンプラント製造

第172回公判
証人
広瀬健一(36) 元教団「科学技術省」次官
自動小銃密造事件
裁判長「細かいところを聞いているが、全体であとどれくらいかかりますか」
弁護士「2期日くらい」
裁判長は公判の迅速化に協力するように弁護団に要請

第173回公判
証人
広瀬健一(36) 元教団「科学技術省」次官
自動小銃密造事件
弁護士「第11サティアンは立ち入り禁止か? 早川もか?」
広瀬「作っている者と私と豊田、横山、松本被告以外は」

第174回公判
証人
広瀬健一(36) 元教団「科学技術省」次官
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
自動小銃密造事件

第175回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第176回公判
証人
松田勝雄(56)
太田博(38)
以上、警視庁警察官
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第177回公判
証人
原彦雄(58) 警視庁警察官
滝沢和義(31) 元教団「科学技術省」次官

第178回公判
証人
滝沢和義(31) 元教団「科学技術省」次官

第179回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
滝沢和義(31) 元教団「科学技術省」次官


薬物4事件の起訴取り消し――東京地検(2000年10月4日) 264

教団名は「アレフ」――一連の事件に見解(2000年1月18日) 268

オウム真理教に観察処分を通知――公安審査委員会(2000年1月31日) 275

オウム真理教に初の立ち入り検査――公安調査庁(2000年2月4日) 283

癒えぬ傷跡――地下鉄サリン事件から5年(2000年3月20日) 287

オウム真理教が遺族らへの債務返済に合意――被害救済へ一歩前進(2000年7月6日) 302

「オウムの子」揺れる就学問題 304

元顧問弁護士の青山吉伸被告に懲役12年――「良心捨てた」(2000年3月29日) 306

地下鉄サリン事件の井上嘉浩被告に無期懲役――「実行者と責任に差」(2000年6月6日) 309

井上嘉浩被告の判決要旨 316

地下鉄サリン事件林泰男被告に死刑――「積極的役割」(2000年6月29日) 327

林泰男被告の判決要旨 331

地下鉄サリン事件豊田亨広瀬健一両被告に死刑――東京地裁(2000年7月17日) 333

弁護士一家殺人事件の端本悟被告に死刑――「あまりにも非道」(2000年7月25日) 336

弁護士一家殺人事件の早川紀代秀被告に死刑――「松本被告と一心同体」(2000年7月28日) 341

早川紀代秀被告の判決要旨 344

信者殺害の大内利裕被告に懲役8年――「古参幹部の責任重い」 347

石井久子元幹部が出所(2000年11月18日) 350


7巻

第180回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
滝沢和義(32) 元教団「科学技術省」次官

第181回公判
証人
滝沢和義(32) 元教団「科学技術省」次官

第182回公判
証人
滝沢和義(32) 元教団「科学技術省」次官
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第183回公判
証人
滝沢和義(32) 元教団「科学技術省」次官

第184回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
中川「(1994年6月20日の謀議について)目的がわからなかった」

第185回公判
証人
滝沢和義(32) 元教団「科学技術省」次官

第186回公判
証人
滝沢和義(32) 元教団「科学技術省」次官
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第187回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
中川「村井さんは時間にルーズ」

第188回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第189回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
弁護士「次々事件をおこして、何をしようとしていたのか」
中川「……わからない。いま振り返っても……。」

第190回公判
証人
O(67) 地下鉄サリン事件被害者・無職
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第191回公判
証人
男性(30) 地下鉄サリン事件被害者・会社員
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第192回公判
証人
I(66) 地下鉄サリン事件被害者・会社役員
団体職員(44) 地下鉄サリン事件被害者
団体職員(57) 地下鉄サリン事件被害者
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第193回公判
証人
S(65) 地下鉄サリン事件被害者・無職
会社員(59) 地下鉄サリン事件被害者
会社員(31) 地下鉄サリン事件被害者
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第194回公判
証人
女性(29) 地下鉄サリン事件被害者
男性(31) 地下鉄サリン事件被害者
女性(30) 地下鉄サリン事件の遺族
高橋シズエ(54) 地下鉄サリン事件の遺族
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
中川「やっぱり、やってはいけないことだろうと思います」
弁護士「なんだよ、それ。当たり前だろう」

第195回公判
証人
男性(34) 地下鉄サリン事件被害者
H(57) 地下鉄サリン事件の遺族
Y(64) 松本サリン事件の遺族
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第196回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
坂本弁護士一家殺人事件

第197回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
坂本弁護士一家殺人事件

第198回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣
坂本弁護士一家殺人事件、松本サリン事件
新実「今話していることが正しいです」

第199回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣
坂本弁護士一家殺人事件、松本サリン事件

第200回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第201回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第202回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣
新実「毒ガスについては、あるのかな、ぐらいの気持ち」
※なんだろう、この、新実と弁護士のやりとりの奇妙さは……。悪意ではあるのだが、なんだか読み切れない感じがする。

第202回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣
スパイ嫌疑殺人事件
弁護士「弟子のあなたが、麻原さんが言っていることに疑いを持つことがあったのか。そういうことが許されるのか。」
新実「実際そうでしたから、そのようにしか申し上げられません。唐突なのでついていけなかった。最終解脱できるまでは本当の意味での帰依心はありませんから」

第203回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第204回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣
この回麻原(松本)がさわぎだす
新実が供述でいわなかったこと

第205回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第206回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第207回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣
あっさりと矛盾を認めた!

第208回公判
証人
遠藤誠一(41) 元教団「厚生省」大臣
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第209回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第210回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第211回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第212回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第213回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣
新実「尊師から「アーナンダの決定にミラレパは口をだすな」、と」

第214回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第215回公判
証人
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣
新実「取調官に妥協した」

第216回公判
証人
遠藤誠一(41) 元教団「厚生省」大臣
新実智光(37) 元教団「自治省」大臣

第217回公判
証人
遠藤誠一(41) 元教団「厚生省」大臣

218回公判
証人
遠藤誠一(41) 元教団「厚生省」大臣
1995年3月19日2200ごろ、大阪支部強制捜査、その知らせを遠藤は聞いている。その約30分後「できたみたいです。ただし混合物です」「いいよ、それで」の会話
弁護士「(大阪支部の)強制捜査の話はでなかったのか」
遠藤「よく覚えていない」←!

第219回公判
証人
なし
薬剤師殺人事件についての麻原(松本)の調書

第220回公判
証人
なし
意見陳述の機会があたえられたが、何も言わず

第221回公判
証人
なし
検察側立件すべて終了

住民と対立続くオウム真理教――観察処分から1年(2001年1月31日) 253

「オウムの子」就学問題が決着――茨木県竜ケ崎市が受け入れ表明(2001年3月9日) 257

消えない後遺症――地下鉄サリン事件から6年(2001年3月20日) 259

坂本都子さんの青春時代の詩がCDに(2001年4月) 264
オウム真理教への観察処分は合憲――東京地裁(2001年6月13日) 266

松本サリン事件で4億6500万円の賠償命令――東京地裁(2001年7月25日) 269

検察側証人の尋問が終了――松本智津夫被告の公判が折り返し(2002年1月10日) 272

被害女性に生活保護費の返還求めず――厚生労働省と福祉事務所(2002年1月11日) 280

ロシア人信者が教祖奪還計画――禁固刑の判決(2002年1月23日) 285

上祐史浩幹部が教団代表に就任(2002年1月30日) 288

答えない証人――松本智津夫被告が元弟子の法廷に出廷(2002年2月25日) 289

松本サリン事件の中村昇被告に無期懲役――「従属的だった」(2001年5月30日) 292

元信者殺害の松本知子被告の上告棄却――最高裁(2001年6月25日) 294

松本サリン事件の富田隆被告に再び懲役17年――東京高裁(2001年8月31日) 295

弁護士一家殺害の岡崎一明被告に2審も死刑――「極刑やむを得ない」(2001年12月13日) 297

新実智光被告に死刑を求刑――東京地検(2001年12月26日) 304

地下鉄サリン事件の外崎清隆被告に再び無期懲役――東京高裁(2001年12月26日) 313

地下鉄サリン事件の北村浩一被告にも再び無期懲役――東京高裁(2002年1月29日) 314

元顧問弁護士の青山吉伸被告に2審も懲役12年――「刑事責任重い」(2002年1月31日) 315

遠藤誠一被告に死刑を求刑――東京地検(2002年2月12日) 316

元信者殺害の越川真一被告に懲役10年――東京地裁(2002年3月25日) 318


8巻

第222回公判
証人
なし

第223回公判
証人
なし

第224回公判
証人
なし

第225回公判
証人
杉浦茂(43) 元教団「文部省」大臣

226回公判
証人
杉浦茂(43) 元教団「文部省」大臣

第227回公判
証人
杉浦茂(43) 元教団「文部省」大臣
杉浦「(省庁制について)ただ全然現実性のない話で、出家者に夢をもたせるためかと思った」

第228回公判
証人
土谷正実(37) 元教団「化学班」キャップ

第229回公判
証人
杉浦茂(44) 元教団「文部省」大臣
杉浦実(40) 元教団「文部省」次官
杉浦茂「指示がないと考えるのは難しいと思う」
(二人はきょうだい)

第230回公判
証人
杉浦実(40) 元教団「文部省」次官

第231回公判
証人
土谷正実(37) 元教団「化学班」キャップ
土谷「逮捕後に実態を知るまで村井さんを天才科学者だと思っていた」←村井は追試実験をしていないのだろう

第232回公判
証人
青山吉伸(42) 元教団顧問弁護士

第233回公判
証人 元側近(33)元教団「法皇官房」トップ

第234回公判
証人 元側近(33)元教団「法皇官房」トップ
証人「地下鉄サリン事件のことは(1995年3月20日)正午ごろ、ラジオで聞いた」

第235回公判
証人
土谷正実(37) 元教団「化学班」キャップ

第236回公判
証人
越川真一(37) 元教団「商務省」大臣
土谷正実(37) 元教団「化学班」キャップ

第237回公判
証人
冨田隆(44) 元信者、この時点では服役中

第238回公判
証人
G(42) 元信者、薬剤師殺人事件の加害者の人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ

第239回公判
証人
土谷正実(37) 元教団「化学班」キャップ

第240回公判
証人
中村昇(35) 元教団「自治省」幹部
土谷正実(37) 元教団「化学班」キャップ
土谷「(村井さんのワークは)本当にばかばかしかった。私はやけ酒まで飲んだ」

第241回公判
証人
アレフ信者の男性(37)
土谷正実(37) 元教団「化学班」キャップ

第242回公判
証人
越川真一(37) 元教団「商務省」大臣
土谷正実(37) 元教団「化学班」キャップ

第243回公判
証人
土谷正実(37) 元教団「化学班」キャップ

第244回公判
証人
中川智正(38) 元教団「法皇内庁」トップ
弁護側が林郁夫と新実智光の証人申請を撤回

第245回公判
証人
土谷正実(38) 元教団「化学班」キャップ
弁護士「(地下鉄サリン事件の時のサリン合成は)麻原の指示だと思ったか」
土谷「思わなかった。それならもっと積極的にワークに関与した」

第246回公判
証人
中川智正(40) 元教団「法皇内庁」トップ
土谷正実(38) 元教団「化学班」キャップ

第247回公判
証人
中川智正(40) 元教団「法皇内庁」トップ
土谷正実(38) 元教団「化学班」キャップ
土谷「(サリンを対外的に使うとかいったことは)全くそんなことは思い浮かばないですよ」

第248回公判
証人
土谷正実(38) 元教団「化学班」キャップ

第249回公判
証人
中川智正(40) 元教団「法皇内庁」トップ
土谷正実(38) 元教団「化学班」キャップ

第250回公判
証人
土谷正実(38) 元教団「化学班」キャップ

第251回公判
証人
被告人質問

第252回公判
証人
会社員の男性(43) 地下鉄サリン事件の被害者(39)の兄
意見陳述 無職のS(67)同事件被害者
弁護士の滝本太郎(46)サリン襲撃事件被害者

第253回公判
証人
意見陳述
女性(64) 地下鉄サリン事件の遺族
N(32) 同
高橋シズエ(56) 同
K(60) 松本サリン事件の遺族
男性(28) 同事件の被害者
仮谷実(43) 目黒事件の遺族
永岡弘行(64) VX襲撃事件の被害者
水野昇(91) 同

第254回公判
証人
なし
検察側求刑

第255回公判
証人
なし
弁護側最終弁論

第256回公判
証人
なし
被告人の最終意見陳述の機会、だが麻原(松本)は何も言わず

裁かれる教祖 118

第257回公判
証人
なし
一審判決

判決を聞いて 141

控訴審の行方は 145

松本智津夫被告とオウム真理教事件の経緯 149

オウム公判・データアラカルト 153

検察側論告要旨(2003年4月24日、呼称・敬称略) 155

弁護側最終弁論要旨(2003年10月30・31日、呼称・敬称略) 164

松本智津夫被告東京地裁判決要旨(2004年2月27日、呼称・敬称略) 170

2002年以降の教団をめぐる動き 308

世田谷区安全安心まちづくり条例(2002年7月2日) 317

河野さん報道被害を語る(2002年8月2日) 319

転入届不受理訴訟――自治体側の敗訴続く(2002年12月2日) 321

教団に対する観察処分更新 323

新実智光被告に1審死刑判決(2002年6月26日) 333

遠藤誠一被告に1審死刑判決(2002年10月11日) 343

中川智正被告に1審死刑判決(2003年10月29日) 352

土谷正実被告に1審死刑判決(2004年1月30日) 356

サイト「名詩の林」への感謝と謝罪の意思を表明する(2012年3月の記事の転載)

 これまでこのダイアリーで公開してきたテキストのうち、多くの詩テキストの作成に際しては先駆けて電子テキスト化なさっていたサイト「名詩の林」様のhttp://www.urban.ne.jp/home/festa/makimura.htmを使用させていただいた。感謝の念をここに表する。
 これまでエントリーの最初にきちんとそのことを書いてなかったが、やはり「名詩の森」様の電子テキスト化への貢献についてはきちんと書いておかねばならないと考え直し、「名詩の林」で公開されていた電子テキストを含むエントリの題名と冒頭をすべて修正したことを謝罪を込めてここで記しておきます。

 
謝罪:サイト「名詞の林」様、あなた様の電子テキスト化への貢献をきちんと記さずに詩テキストを公開して申し訳ありませんでした。今後公開を急いでこのような怠慢を起こさないように心がけることを誓います。

『モルグ街の殺人』(エドガー・アラン・ポー:作 中野好夫:訳)

モルグ街の殺人事件

サイレンが、いかなる歌を歌ったか、またアキレスが、女人どものあいだに、その身を隠した時、果していかなる仮の名を名乗ったか、それらは、まことに難問であるとはいえ、まったくわれわれの推測を絶しているわけではない。
   サ・トマス・ブラウン

 通常、分析的と称せられている精神機能で、じつは、ほとんど分析を許さないものが、いくらもある。それらは、ただ結果によって料《はか》るほかはない。だが、ただそれについて、わかっていることの一つは、この分析的能力なるものを、とくに人並外れて具えている人間にとっては、それは、常に非常に生き生きとした楽しみの源であるということだ。あたかも強壮な人間が、その肉体的能力を得意として、なんでも筋肉を使う運動といえば、喜ぶのと同様に、この分析家もまた、なんでも物事を解きほごす知的活動といえば、夢中になる。どんな下らない仕事でも、彼のこの才能を、発揮させてくれるものなら、ただもう喜んでやるのである。謎《なぞ》遊びだとか、難問解きだとか、さては暗号解読だとか、とにかくそういったものが、なにより好きで、それらの解決に対しては、常人の理解力では、とうてい人間業と思えないような慧敏《けいびん》さを示すのだ。事実その結論は、手順も手順、じつに整然たる手順によって、齎《もた》されるのであるが、うち見たところは、なんとしても直観としか思えない。
 いったい解析の能力というものが、おそらく数学の研究、それもとりわけ、ただその逆行的操作のゆえをもって、不当にも、優先的に解析学と呼ばれている高等数学の研究によって、大いに発達させられることは、事実であろう。だが、それにもかかわらず、計算は、かならずしも分析ではない。たとえば棋士であるが、彼は計算はするが、分析はしない。したがって、知的能力に与えるチェス遊びの効果などということは、非常な誤解だということになる。僕は、いま別に論文を草しようというのではない。ただこれから、多少変ったといえば、変ったある物語をしようというに当って、いわばその前文として、いささか駄弁を弄しているにすぎない。したがって、言っておくが、高度に思索的な知的能力の涵養《かんよう》には、あのただ複雑なだけで、下らないチェス遊びなどよりは、地味ではあるが、ドラフツのほうが、断然はるかにためになる。チェスというやつは(略)
(略)

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『自負と偏見』(ジェイン・オースティン:作 中野好夫:訳)

自負と偏見

 独りもので、金があるといえば、あとはきっと細君をほしがっているにちがいない、というのが、世間一般のいわば公認真理といってもよい。
 はじめて近所へ引越してきたばかりで、かんじんの男の気持や考えは、まるっきりわからなくとも、この真理だけは、近所近辺どこの家でも、ちゃんときまった事実のようになっていて、いずれは当然、家《うち》のどの娘かのものになるものと、決めてかかっているのである。
「ねえ、あなた、お聞きになって?」と、ある日ミセス・ベネットか切り出した。「とうとうネザフイールド・パークのお邸に、借り手がついたそうですってね」
 さあ、聞かないがね、とミスターベネットは答える。
「いいえ、そうなんですのよ。だって、今もロングさんの奥様がいらして、すっかりそんなふうなお話でしたもの」
 ミスターベネットは答えない。
「あなたったら、借り手が誰だか、お聞きになりたくなんですの?」奥様のほうは、じりじりしてきて、声が高くなる。
「お前のほうこそ話したいんだろう? むろん聞く分には少しも異存はないがね」
 待ってました、というところだ。
「ねえ、あなた、その借り手というのがね、ロングさんの奥様の話なんだけど、まだ若くて、えらいお金持だっていうんですのよ。なんでも北イングランドの方ですって。月曜日に、四頭立の馬車《シェイズ》で下見に見えたんだそうですけど、たいへんなお気に入りようで、さっそくモリスさんとの話を決めちまって、ミクルマス(九月二十九日)までには引き移ってくるんだそうですって。それに召使たちは、もう来週中にも移ってくるような話なんですのよ」
「名前は?」
ビングリーさんとか」
「世帯持ちなんかね、それとも独りもの?」
「まあ! もちろん独りもんですわよ。独りもので、大金持で、なんでも年四、五千ポンドだかの収入はあるとか。素敵じゃありません? 家《うち》の娘たちのことを考えても」
「そりゃまた、どうしてだね? 家の娘とどんな関係がある?」
「まあ、じれったいったら。あなたって人は、どうしてそうなんでしょうねえ。よござんすか、わたしはね、もしかして家の娘のだれかと結婚するようなことにでもなればと、そのことを考えてるんじゃありませんか」
「そんなつもりで、引越してくるのかい?」
「つもりですって! バカバカしい、よくもそんなつもりがおっしゃられてますわねえ。でも、どうかした拍子で、家の娘と恋に落ちるということだって、結構考えられますわよ。だからね、あなた、引越して見えたら、さっそく挨拶に行っていただきたいの」
「そんな必要ないねえ。それよりか娘たちを連れて、お前が行きゃいいじゃないか。それとも娘たちだけでやるか。そのほうが、もっといいかもしれない。というのはね、娘たちよりは、お前のほうがきれいかもしれないからな。万一先方でさ、お前がいちばん気に入ったなんてことになると困る」
「おやおや、ご馳走さまですこと。そりゃわたしだって、ねえ、あなた、昔はこれでも十人並くらいの自信はありましたわよ。でも、いくらなんでも、もう今じゃねえ。女も、大きな娘の五人もあるようになっちゃ、もう顔のことなんぞ考えてる暇ありませんものねえ」
「そりゃもう考えるにもなにも、かんじんの顔のほうがいっちまってるからな」
「でもね、あなた、とにかくビングリーさんが見えたら、さっそく行ってみてくださらなくちゃ」
「そいつは、どうも約束しかねるね」
(略)

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「MATSUMOTO」(LF・ボレ、フィリップ・ニクルー作)への21点の批判コメント

「MATSUMOTO」(LF・ボレ、フィリップ・ニクルー作)という、オウム真理教を題材にしたマンガがある。インターネット上で調べたかぎり、本作は好評のようだが、必要性のまったくわからない現実の事件との違いが多く、私は非常に悪い評価しかできなかった。
以下、問題点を指摘する。


麻原彰晃ビートルズの曲をパクった事実は確認されていない。少なくとも、日本語インターネット上にそのような情報は存在しない。パクったのが確実なのは有名アニメやオカルト雑誌から(富田隆による証言)。(P023~025)。P197で、1996年発表の以下の著作に「ビートルズからのパクリ」の証言が書いてあるとあるが、誤情報ではないだろうかと私は思う。
https://www.amazon.fr/Cult-End-World-Incredible-1996-04-25/dp/B01K9339S2/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1546604315&sr=8-2&keywords=kaplan+cult
https://www.amazon.com/Cult-End-World-Terrifying-Doomsday/dp/0517705435/ref=sr_1_2?ie=UTF8&qid=1546604869&sr=8-2&keywords=aum+cult
〇オーストラリアでウラン採掘をしていたのは事実だが、毒ガス散布実験をした事実は確認されていない。作中描写ほどの規模であれば、隠ぺいしきれたとは考えにくい(P037~044)。
〇意外なことだが、そもそも松本サリン事件前に教団敷地内でサリン散布実験をした形跡はない(P047)。
〇松本地方裁判所判事をふくめて、1994年07月の時点でオウム真理教が毒ガス製造をしていたことはバレていなかった。生物兵器がらみの亀戸異臭事件は1993年06~07月(P051)。
オウム真理教内部ではふつうホーリーネームで呼びあっていた(P054)。
オウム真理教の建築物はほぼすべて、平凡な外観である(画像検索すればすぐわかる)。中には、ビルの一区画をかりただけのものもあった。オウム真理教はもともとヨガサークルの「道場」として出発した、という理由から外観には力をむけなかったのかもしれない。権威の象徴たる外観をもつ「城」と「オウム真理教」を結びつける演出の意味は、私には理解できなかった(P060~062)。
サリンは呼吸だけでなく、眼をふくむ皮膚からも吸収される。いくら解毒剤を打っておいたとしても、無事ですむはずがない。「大方消えた」からといってマスクを外していいはずがない。もちろん、散布自体に失敗などしていない散布方法も、最初からトラック外側にとりつけた噴霧器から散布する方式であり、作中描写と大きく異なる(P100~102)。また、サリンガス自体は無色。
◎いうまでもないかもしれないが、オウム真理教にとって松本サリン事件が「失敗」だった、という認識はだれももっていなかった(そもそも「目的」がはっきりしていなかった、という部分もあるが)。松本サリン事件における犯行の一連の流れは、少なくとも一部の実行犯からみれば、ひどく緊張感に欠けるものだった。実行犯のうち、富田隆端本悟は、犯行の目的もサリンの毒性もほとんど知らないまま犯行を命じられた、と証言しており、判決でも認定されている。また、この二人の記憶によれば、村井秀夫は犯行を通してあまり発言せず、指揮をしたのは新實智光のほうである。新實の現実感をあまりに欠いた発言は、作中ではほぼまったく採用されていない(松本サリン事件をあつかった部分すべて)。

〇指紋を消す手術をしていたのは事実だが、麻酔薬をつかっていたのが事実。麻酔薬なしにできるはずがない(P117)。
〇村井秀夫は、信徒の中でも特に麻原への帰依が強かった人物として知られている。麻原の女性関係を批判する発言をしているとは考えにくいし、裁判資料でも見当たらない。ちなみに、麻原は恐妻家だったらしく、自身の愛人のことはボディガードなど一部しか知られないようにしていた(P130)。
麻原彰晃は1989年~1995年の間、写真でよく見るあの髪型を変えたことはない。戦国武将との関係性を暗示したいのかもしれないが、私には無意味としか言いようがない。ただし、富士山や阿蘇山などの”パワースポット”に近い場所を教団拠点に選んだという事実はある(P130~131)
地下鉄サリン事件の実行犯5人と運転手役5人に対し、薬物や物理的拘束をふくむ「洗脳」手法が行われた事実は確認されていない。また、裁判でそのような犯行前の物理的拘束をうけたかどうかは争われてすらいない(P156~160)。ちなみに、林郁夫以外の実行犯4人は、盗聴や武器製造は行っていたが、少なくとも直接的な薬物投与や傷害や殺人は行っていない。さらに余談だが、この4人は村井秀夫の部下という立場だが、サリンプラント建設への参加の度合いはバラバラ。少なくとも、深くは参加していない。
オウム真理教幹部は少数の例外はあるものの、ほとんどが40歳以下。いわゆる「リムジン謀議」での参加者(麻原のぞく)の年齢は26歳から37歳、村井秀夫が最年長(37歳)である。(P161)
オウム真理教は一般的な出家信徒には「毒ガス攻撃をうけている」という被害妄想を主張していた。だから「リムジン謀議」などでも「自作自演事件」の謀議がされている(作品を通じて)。
〇いわゆる「松本サリン事件に関する一考察」は愉快犯の執筆と思われる表現がみられたため、真剣に受け止められなかった。そのことが描かれていない。事件から20年以上たった今も名乗り出がない以上、信徒の執筆とはほとんど考えにくいだろう(P169)。また、各県警や警視庁はオウム真理教の毒ガス製造を捜査していた。地下鉄サリン事件を防止できなかった大きな理由の一つは、「警察各機関の情報の共有がなされていなかった」だということは警察側も認めている。
〇村井秀夫は地下鉄サリン事件の実行犯でない。また、もっと重要なこととして、村井が実行犯5人に指示するときの異常な言動が作中ではほぼまったく採用されていない(P176~179)。
オウム真理教の一般信徒・幹部をふくめて、1994~1995年の時点においても、村井秀夫をプラスに評価する人はほとんどいなかった。大きな理由として、村井の発明品は失敗だらけだった(ほぼすべての信者が失敗を認識していた)からである。村井は即席爆弾すらまともに作ることができなかったのである。つまり村井単独の能力では教団武装化が実行できたかどうかすらあやしいというのが正確である。しかし、作中ではほとんど反映されていない。つまり、村井を典型的信者とみなすのは無理がある(作品を通じて)。
◎「省庁制発足式」の同日午後に松本事件が行われたことがかかれていない。ちなみに、地下鉄サリン事件は「昇格式」の2日後(作品を通じて)。

〇村井以外の主導のものをふくめても、教団敷地内での爆弾実験の事実は確認されていない。武器製造と使用の事実がきちんと確認されていることをふまえると、信じがたいことであるが、たしかに裁判資料や証言には出てこない。
麻原彰晃は、教団運営時からずっと故郷の熊本県南部(八代市)とのつながりを絶っていた。幹部も熊本出身者は確認できず、また八代市在住時のことは幹部にもほとんど語っていない。
〇村井や土谷正実らは、サリン事件後のデータ収集を行った形跡がない。マッドサイエンティストならやっていたと考えるほうが自然であろうに、である。やったらやりっぱなし、ということだろうか。
オウム真理教施設内には、空気清浄機(コスモクリーナー)や隠し部屋はあったが、地下シェルターはなかった。ハルマゲドン妄想をもっていた教団としては不思議なことである。

調べればまだまだ批判店をあげられるだろうが、とりあえず21点あげておく。
本作前書きに「この作品は事実に着想を得た創作であり、人物、場所、事件等は架空のものです。」とあるが、読者に対してはっきり書いておくべき重大な要素がいくつも欠けている。欠けている重大な要素の一つは、オウム真理教という集団の、現実感のなさ」である。「ゆるさ」「ちぐはぐさ」と言いかえてもいい。このことは、オウム真理教の重大事件の犯行の経緯を注意してみればすぐわかる。地下鉄サリン事件まで、よく家宅捜索されかったものだと、私は裁判資料を調べていて何度も思ったものである。
たとえば、坂本弁護士一家殺害では、毎日新聞本社に爆弾をしかける下調べをしたかとおもえば、それをすぐあきらめて弁護士拉致に変更している。弁護士に爆弾を送りつける、などの案を考えつかないのである(実行されたらそれはそれで凶悪犯罪だが)。
松本サリン事件では実行役・製造役の信者たちの帰還時に、なんら儀式めいたものをせず、昇格すらなかった。実行犯(富田隆端本悟)によれば、あとになって教団内の壁新聞をみて、「ああこれか!」と気がついたのだというから、読者ののほうが驚いてしまう。
地下鉄サリン事件では、なぜか「いやだったら断ってもいいんだよ」などとよけいなことを言ったり、わざわざサリン入りの袋を11個用意して、実行役たちに必要のない反感を買っている(そしてこれが裁判で麻原・故村井を大いに不利にする)。職業犯罪者が知ったら、「なんでそんな無駄なことを」と、大いにあきれるだろう。
もし、証言をそっくりそのまま採用した筋書きをマンガ化したら、まず突っ返される、オウムの犯行の経緯はそんなちぐはぐなものだというのがまぎれもない実態なのである。
私自身は、この「ゆるさ」がほかのテロリズム集団との重要な違いだと考えているのだが、そのことを創作に採用しなかった理由は、作品のどこを読んでもまったくわからなかった。必要性のまったくわからない改変を、改変と明示せずにいくつもいくつもつみあげる理由はなんなのだろうか。切通理作氏の解説を読んでも、創作上の理由は本当にまったくわからなかった。「第一次的には真実を伝える為のストーリーなのですから」という原作者の発言には、「だったらもっと正確に書けばいいだけではないか、何の問題があるのか」と強い反発しか感じなかった。切通氏もなぜそこを突かないのか。まさか新聞のななめ読みの記憶にもとづいて対談をしているのでは、と余計なかんぐりをしてしまう。そんなはずはない、と思うのだが。
原著は2015年フランスで発表されたが、発表3年後のいまもフランスのアマゾンサイトで1つもレビューがついていない。無理もない、そうおもわざるをえないほど、低品質の作品である。

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最後に。本作の参考文献欄において、日本語文献を一切採用していないのは大いに問題である。題材の重大性をかんがえると、日本語の一次文献の翻訳作業は絶対に必要であった。それを明記しておく。